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Re: 流星剣士! ( No.4 )
日時: 2010/09/19 21:17
名前: たぶん武士 ◆QNk6D1x0iU (ID: EHJQXsee)

授業も終わり、いよいよ部活!
あたしは息を切らせながら、剣道場へと走った。
あたしのいる羽柴高等学院は、敷地がとにかく広い!剣道場はとくに遠くて、あたしのクラスがある校舎から軽く一キロはあるんだよね……

道場の扉を開ける。
ふわっと、中に溜まっていた空気が外に漏れ出す。
あたしは礼をして中に入る。
部室で手早く道着に着替えて、部室から出て素振りを始めようとした、その時———

「おっ、さすが流崎!早いねぇ〜」

いきなりあたしの目の前に出てきたのは、秋山。
あたしはびっくりして、思わず転んでしまった。

「あっはははは!!何転んでんだよ〜!!」

うぜぇ!!こいつほんとうぜぇ!!!
でも、一キロ走ってきたはずなのに、全然息が乱れてない……
そんなこと考えてたら、秋山が手を出してきた。

「ほら、立てよ」

あたしはちょっとバカにされたように思って、秋山の手を拒んだ。
はずなのに、なんかいつの間にかつかまれてるし。

「おまえ、そういうとこカワイイんだよな」

……何言ってんだこいつ。
でもちょっと嬉しくて、思わずそっぽを向いた。

稽古は試合形式の練習だった。
あたしは一年を難なく倒し、二年も少し苦戦したけど、一本も取られずに終えた。
ふと男子を見ると、丁度秋山と先輩が戦っていた。
相手の先輩は、県三位の実力を持っている。
気になって見ていたら、先輩が打って出たメンに対しての出端コテ———

きれいなコテだった。

「コテあり!———勝負あり」

一本目は何で取ったのか分からなかったけれど、立会いを終えて面を外した後の顔が、すごくカッコよく見えた———