コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 巫女の少女と命使いと ( No.11 )
- 日時: 2010/09/23 20:27
- 名前: 山口流 ◆v9R3ODctWg (ID: 8Sk6sKy2)
今日も今日とて、いつも通り変わり映えが無いが平和な授業がすべて終了し、部活も今日は無い日なので、俺はいつも通りの帰路についていた。
そのままやはり変わり映えのしない帰路の景色を横目で確認しつつ家に到着。
妹の出迎え(ロケット頭突き)を避けて玄関の扉に激突させるという方法で回避すると、制服を着替えに二階へ上がった。
制服を着替えている時にふと時間を確認すると四時だった。
制服を着替え終え、部屋のベッドでごろごろしつつ、漫画を読んだり、ゲームをしたりしていた。
六時になると下の階に行き、一日ぶりの夕食を食った。
メニューは特に好きでもないが嫌いでもないという、可もなく不可もなくみたいな、不完全燃焼みたいな感じのもので、昨日の夕食を逃したことをより一層後悔させるようなものだった。
一時間じっくりと時間をかけて胃に優しい食事をとり、九時までテレビを見て部屋に戻った。
そして、いい加減宿題を始めておこうと思い立ち、勉強机に向かった。
ガサガサと鞄をあさる。
しかし、一向に宿題に使う教科書が見つからない。
え、ちょっと待て、そんな非現実に巻き込まれるフラグを立てるのは勘弁だぞ?
しかし、いくら探したところでどこか別の次元につながっているわけでもない俺の鞄には、無いものは見つからない仕組みになっている。
今から友人に電話してコピーを……いや、教科書は流石にファックスじゃ無理だ。
直接コピーしようにも今の時間じゃコンビニに行くことは無理だ。
途中で警官に見つかりでもしたら、ウチの母親に角が生えることになる。
明日理由を説明……いや、駄目だ。
最悪な事に英語の教師は異様に厳しいから、宿題を忘れたらどうなるか知れたことじゃない。
昔一人宿題を忘れた奴が英単語三百個丸暗記テストを受けさせられていた。
あんなのは絶対に嫌だ! まっぴら御免こうむる!
「……しかたない、最後の手段だ」
学校に取りに戻るしかない。
「あ〜深夜の学校って行く気失せるなー、くそっ」
頭をガシガシ掻きながら、俺は下の階へと降りて行った。