PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 巫女の少女と命使いと 参照七百突破です。 ( No.116 )
- 日時: 2011/02/17 20:51
- 名前: 山口流 ◆v9R3ODctWg (ID: NhgkHXib)
- 参照: http://ameblo.jp/mekurumekunovel-blog/
目を開けると、真っ白い天井が見えた。清潔感に溢れているが、何処となく嫌な感じの綺麗さだ。
潔癖症のように異常なまでに汚れを気にしている様な……そんな感じだ。薬品の独特のにおいも漂ってくる。……病院か。
「やあ、おはよう」
「ようやられたなあ、自分」
隣には神父の服を着た啓樹と、中学校の制服に身を包んだ充さんが立っていた。
「ここは何処の病院だ?」
「神滅者御用達の病院さ。ここの院長が神滅者なんだよ」
都合のいい状況だなと思いつつ、同時になら神之宮もこちらに運べよという気持ちが浮上した。
「彼女は病院嫌いでね。昔連れて行こうとしたら一人が全治三ヶ月の重傷を負ったこともあるくらいなんだよ。理由は知らないけどね」
啓樹はやはり俺の考えが先読みできるようで、考えた事に対する反応が返ってきた。
「最近、あんまりやらなくなってたと思ってたが、別にできなくなったわけじゃないんだな」
「ああ、以前よりも読みにくくはなったけどね。君も色々思う所があったんだろう? 内面が変わっているのさ。きっと」
まあそれなりにはな。こんな事があれば内面が変わるのは普通だ。
「つーか、どうしたんだ。何で充さんが?」
「ウチはずっといたでー、啓樹と一緒に君の雄姿を見てたんや」
ボロボロになったのに雄姿って。
「いやいや、雄姿やで。自ら憑苦喪神に怒りを加えて新たな能力を開花させるなんてな」
新たな能力? そんなものはなかったはずだが……?
「ああ、新たな能力ゆうんはな、あの鎖を分解させて飛ばす力や」
「……え? それってまさか……?」
「つまり、君は本来であれば鎖をむやみやたらと振り回すだけの雑魚に、遠距離射撃という能力を付け足して、自分からスパルタモードへと突入させたってことだよ」
……マジか。
俺は自分にあきれ果ててしまった。
PR