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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 巫女の少女と命使いと ( No.18 )
- 日時: 2010/09/26 10:17
- 名前: 山口流 ◆v9R3ODctWg (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: http://blog.livedoor.jp/yamagutinagaru_novel/archives/951840.html
「……にょえ?」
俺は状況を理解できず、一瞬頭がショートし意味不明な単語を発した。
そして高速でタスクマネージャーを起動、誤作動を起こしたプログラムをマッハで強制終了させ脳を正常に戻し、脳から送られた行動の伝達情報を超高速……否、超光速で実行させる。
「なんだっ!」
俺は英語の教科書の取り出しを一旦休止し、立ち上がって窓から校庭を見る。
見ると校庭がぼんやりと発光している。
直後、その光は発されなくなった。
「………………」
どういうことだ?
校庭が光る?
なぜ?
誰が?
どうやって?
校庭をがん見しても誰も居ないものは居ないし、何か変なことがあるかと聞かれたら「無い」の二文字しか浮かばないものは浮かばないのだ。
「勘違い……か……?」
それはない。絶対に。
実際問題、今光に慣れていなかった俺の二つの眼は急な光に当てられて驚いたかのようにチカチカしている。
確認しなければ。
そう思い立つと俺はロッカーを足で蹴って強引に閉じ、扉に向かって走り出した。
開きっぱなしだった扉を駆け抜けて階段を二段飛ばし、最後の四段を飛び降りるという降り方で駆け下り、靴を履き替えるのも鬱陶しく上履きのまま外にでる。
外はもう本格的に夜で月明かりのおかげで薄明るく、半月がいやに綺麗だった。
俺はその薄明るい中を駆け抜けて校庭へとたどり着いた。
瞬間、俺は「あぁ、これが世界が反転するっていう状況か」という感覚を体験をした。
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