コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 巫女の少女と命使いと ようやく更新再開! ( No.68 )
- 日時: 2010/11/17 18:28
- 名前: 山口流 ◆v9R3ODctWg (ID: NhgkHXib)
神滅者と言うのは、文字通り「神を滅する者」。正式名称は「神を狩り滅する者」である。ここでの神と言うのは憑苦喪神を示し、言うなれば神滅者とは、対憑苦喪神用人間兵器である。
神滅者たちは聖滅者という最も力のある神滅者によって統括されている。聖滅者は別名エースとも呼ばれ、それ以外には八〜十人程度の神滅者が存在する。
それらの神滅者は二人組のチームを作り、それぞれ一定期間ごとに交代しつつ、憑苦喪神を倒している。
神滅者はそれぞれ『骨董品』とよばれる武具を持つ。
この『骨董品』とは過去に憑苦喪神になったことのある物品を指し、憑苦喪神は消滅(さっきの鎚のように消えること)させられた場合、元々中に居た神様だけが消滅させられ、物体の本体の方は残るのである。
簡単な原理説明としては、先ほど言った通り、憑苦喪神は中核たる神が剥き出しなので、それがほとんどのダメージを受けるために神だけが消滅させられる、という原理だ。
神が消滅させられた物は外見だけは通常の物となんら変わらない、一般人が使うにおいては何の問題もない物なのだが、こと神滅者の才能を誕生と同時に付属された人間においては、生命活動の停止に直結する可能性がある物なのだ。
ここでクッションを例に挙げてみよう。
クッションとは一般的な物でいい。あの綿的な何かが詰まった腰に優しい使用になっているあれである。その中身が何らかの理由で抜けてしまった場合、一般的な人はどうするだろうか。
簡単な方法としては二つある。新たに購入するか、新たな詰め物を詰めるかだ。
『骨董品』は、その中身が抜けた状態にあるクッションなのである。そして憑苦喪神はクッションと違い新たに購入して代用することはできない。そのため、『骨董品』は、自らに合った これは今まで体内(物内?)に居た神様と波長が近い等の問題なのだが——自分よりも大きな力を持った者を探して体内に取り込もうとする。この時に逆に憑苦喪神を自らの一部とすることにより、神滅者は自らの『骨董品』を使用、具現化できるようになるのである。
『骨董品』は三種類あり、『体外型』(体外放出系直接的、及び間接的能力特化型骨董品の略)『体内型』(体内残留系内面的、及び間接的能力特化型骨董品の略)そして、『両立型』(体内外両立系変型能力特化型の略)がある。
体外型は『骨董品』が直接的な攻撃をするのに適している形をしている物で、単純に剣、槍、拳銃系統などがそれにあたる。
体内型は『骨董品』本体が体外に出てこずに、内面的な能力が特化している物である。古くから魔術に使われた水晶等がそれにあたる。記憶の閲覧・操作、傷の修復、相手の心情を読む等の能力を持っている人が多い。
両立型は『骨董品』が体内外両方に存在し、片方でも能力が成り立つ物、両方で初めて成り立つ物の二種類に分岐するのである。
それぞれには異なった服装がある。体外型は巫女服、神主の服。体内型は中学の制服。両立型は神父、シスターの服である。これはその者の能力値を上げる服装で、体内型は昔は特攻服だったが、今は中学の制服の方が何故か効率が良いことが判明したのでそちらに最近変更されたそうである。
「神滅者についてはこれくらいかな」
お茶を飲み干して、
「次は……間界について説明しようか」