コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: _____君がいた夏。 ( No.10 )
- 日時: 2010/09/26 21:46
- 名前: 美韶 ◆rZ2eD8bDs. (ID: 4aEPccTQ)
- 参照: ( できることなら、あの夏に戻りたい—。 )
____第3話。
結局幼稚園の頃は、
雅と遊んでばかりだったけど
年長くらいになると
杏南や麻実、直都…他の数人を交えて
大人数で遊ぶこともだいぶ増えてきていた。
「雅、なんで私達クラス一緒じゃないわけ?」
「…いや、学校が決めたんだし仕方ないって」
小学校にあがり、私と雅はクラスが思い切り離れた。
幼稚園の頃は昼間も遊んでいたけど、
小学生になると
放課後や休日しか遊べなくなってきた。
しかも、お互いに小学校でできた友達とも遊ぶわけで…
今までみたいにずっと一緒というわけには行かなくなった。
それでも、低学年のうちは
休日は毎週のように遊んでいた気がするし
直都の家で私の家族と雅の家族と
杏南の家族と麻実の家族が集まって
流しそうめんをしていた。
…今思うと、流しそうめんをしていた
直都の家はものすごく大きかったかもしれない。
「雅、直都!はい、バレンタインチョコ。麻実と一緒に作ったんだよっ」
「私達、がんばったもんね—!」
2月14日には、私と麻実で作ったチョコを雅と直都にあげていた。
小学生にしてはよくできてた、と自分でも思うくらいで
雅と直都は結構喜んでくれた。
まぁ、ホワイトデーに雅と直都がくれたものは
私達があげたチョコの2倍くらいの値段のものだったけどね。
「…美弥?」
「ッえ、何?」
「ボーっとしてる。」
いつの間にか、
少しずつ私と雅は遊ばなくなってきた。
思い返しても、やっぱり理由はわからない。
小学校高学年になると、
私は違う男子と常に一緒にいるようになっていて。
小学校で一度も雅と同じクラスにならなかったのも大きいかもしれない。
クラスが同じだと、「今日遊ぼうよ—!」だとかなるけど
学校に行くのは杏南とだったし、帰る時にはクラスの中で遊ぶ約束をしていたし。
雅と会うことすら少なくなるのも自然だったのかもしれない。
( 2人の距離は、広がるばかり。 )
( Two persons' distance spreading )
◆To be continued__