コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

#4「遮犬sホントにスイマセンでした」 ( No.28 )
日時: 2010/10/20 03:03
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: .RPx9Kok)
参照: 『エンゼルフォール』シリアス・ダーク掲示板にて絶賛更新中です

「落ちたッ!!」
ドリルが部屋のドアをいきなり開けるなり、言った。まあ、妥当な結果だよな。
「・・・で、何で落ちたんだ?」
「『履歴書』って何よ?」
「・・・母さーん、頭痛薬ある?」

「てか地底って何?就職に必要な書類とかって無いの?」
とりあえず、履歴書を埋めるべく机に向かっているドリルに訊いてみる。
「いや、あるけど」
「どんなの?」
「知らん」
まさかパブ●ンでさえ歯が立たないとは・・・。
「お前、ちゃんと脳みそ入ってる・・・?」
「イ●テル入ってる。よし、書けた」
「どれ、見せてみろ」
「ボケはスルーかよ」
「年中ボケてんだろ、と・・・」
ドリルからまだ証明写真を貼っていない履歴書を受け取り、見てみる。
「・・・とりあえず、言わせてもらおう」
「おう」

「遊びでやってんじゃねぇーぞゴラァ!!」
まさあき の スカイアッパー!
きゅうしょにあたった!こうかは ばつぐんだ!

「まず名前!『邪悪聖皇帝アウストラロピテクス』って何だお前!?厨二病か!?
 てか聖なの!?邪なの!?
 いやそれ以前にお前アウストラロピテクスって・・・猿じゃねえか!しかも古っ!
 絶対意味よくわからないけどうろおぼえの
 カッコイイ単語持ってきてやっちゃったDQNネームパターンだろ!
 いやちょっと待て!アウストラロピテクスってよく考えたらそんなにカッコよくはないだろ!
 それと次!『山賊に育てられた後、大海賊に憧れて約束を果たすべく上地』って・・・
 お前は海賊王にでもなるつもりかッ!?世界一の大監獄のLV6に幽閉されてしまえ!!
 まだあるぞ!資格の欄・・・

 『国家錬金術師』
 『天使代行』
 『オフィシャルネットバトラー』
 『死神代行』
 『上忍・元暗部』
 『トゥルーラー1級』
 『鋼探索士(ミネア)』
  
 もうどっから突っ込んだらいいのかわかんねえよ!!!
 てか天使代行って!流石にそれはまずいだろ!!」

「・・・成程、つまり」
ドリルが口を開く。

「文句のつけようもないほど完璧だったってことだな?さすが俺!」

そしてどりるはまっしろになった。

「・・・ハイ、書けました・・・」
光を失った眼で虚空を眺めながらドリルが二枚目の履歴書を渡す。
「おう。・・・今度は結構まともだな」
名前と『採掘準二級』と出身学校名を除けば、だが。マントル市立第五十九中学校て。
「それじゃ次証明写真」
「もうあるぜ」
そう言うとドリルはポケットから証明写真を取り出す。
「Σ何で!?」
「・・・プリクラかと思って・・・」
「・・・ああホントだ、思いっきりピースしてるな」
満面の笑顔で。それを一人でやっている事に関しては突っ込まないでおこう。
「・・・とりあえず、撮り直してこい」

「・・・中々良いボケをかますじゃねえか。少し見直したぜ」
「え・・・それ真顔なんだけど・・・」
「よし、後はこの真顔証明写真(笑)を貼ってと」
「なんだ(笑)ってオイコラ」
「よし、できた!」
「できたっ!」
こうして、俺達の努力(笑)の結晶の履歴書は完成した。
「よし、履歴書もできたことだし・・・

 モンハンやるか」
「そうしよう」
ドリル菌は順調に感染していっているようです。

その後ドリルはコンビニのバイトの面接に行ったが普通に落ちたので、結局俺の学校に通うこととなった。