コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- #5「こんな時だからこそ」 ( No.41 )
- 日時: 2011/04/01 17:39
- 名前: 神埼虚空 ◆vcRbhehpKE (ID: L7bcLqD7)
- 参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm13738938
「・・・このー木、なんの木、」
「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン」
「ッエイエーイ☆」
「「・・・はぁ」」
最高にハイってやつなテンションから一変、俺達はお通夜のような空気を纏った。無論俺の城(と書いて部屋)でだ。
「てか震災マジ半端ねえ」
ドリルが言う。珍しく同意見。
「学校休みでテンション上がらねえの初めてだな・・・。
お前の仕業じゃねえだろうな地底人」
「冗談にしても性質が悪いよ。第一前に言ったろ。俺はドリル以外は人並だ」
「え・・・?ウザさは・・・?」
「人並以下だ」
「放射能浴びとけ」
「「・・・はぁ」」
また溜め息。なんというか、不幸d・・・もとい、鬱だ。
「・・・テレビ、見るか・・・」
アンパンマンでもやっていればいいけど。リモコンのボタンを押し、テレビをつける。
「・・・えー、只今現地から被災地の状況をお伝えしております・・・」
「「・・・はぁ」」
如何に世界広しといえど、俺たちほどの二酸化炭素製造機はそうそうあるものじゃないだろう。
「ていうか地震とかリア充の次に嫌いだよ・・・。地底界とかアレだよ?揺れが地上の比じゃないからな?」
「・・・リア充といえば」
ふ、と思いついた。
「今頃リア充は
『○○君、あたし地震こわぁ〜い』
『大丈夫だよ○○。俺が守ってあげるから』
みたいなやりとりをしt・・・」
そこまで想像した辺りで、俺の堪忍袋が滅びのバーストストリーム。
「ッあぁぁああああっ!!ッアッあうあわぎゃああアッー!!!」
「Σ発狂した!?」
「許せん!許せんぞリア充!オラはおこったぞナッパ!最高にハイってやつだぜURYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッ!!
原子炉!爆発しなくていいからリア充爆発しろ!爆発しろ!!爆発しろ!!!大事なことなので三回(ry!!
テメ、被災地じゃあ寒さに震えて腹をすかせて救助待ってる被災者の方々がいるんだぞ!
それが何だお前勝ち組にとってはそれさえフラグですか!イベント発生フラグですか!あーそうですか!
それが『視える(プラス)』と『視えない(マイナス)』の違いですか!
『なんならお前達そのものを無かった事にしてやろうか!』
むしろフハハハお前等を蝋人形にしてやろうか!!」
「え、ちょ、ちょっと落ちつk・・・」
「五月蠅い!『脚本作り(ブック●ーカー)』!!」
「何故にっ!・・・あー、なんかもうどーでもいーやぁ」
「・・・って、ちょっと待てよ。
被災者の中にもリア充は居る可能性はあるのであって、
寒さのあまり互いの体温で互いを・・・ッきゃああああアァぁああぁああッあっあっうぇっうぇwww
よろしい、ならば戦争だぁアァあああああ!!!」
「そしてまた何故に俺っ」
見事なフライングクロスチョップがドリルの喉に炸裂した。
「・・・ま、なんだかんだ言って」
ドリルが首をさすりながら言う。
「結局、こんな感じの方が俺達らしいよな」
「何を今更」
俺はいつもの如くボカロの新曲をチェックしていた。最近、画面の上の方に募金の広告が目立つ。
「こーゆー時だからこそ、ニコニコ笑ってがんばりゃいいんだよ。
そうすりゃ何時の間にか乗り越えてらぁ。喉元過ぎれば熱さも忘れるってな」
「・・・俺達のこのやり取り、誰かに見せたら笑ってくれるかな?」
「・・・安心しろ、お前は素顔のままで十分笑える」
「待てゴルァ」
「・・・さて、と」
俺はpcの電源を切り、重い腰を上げた。
「募k・・・ちょっくら、小銭落としてきますか・・・」
「お、コンビニ?俺も行くわ」
俺はジャンパーを羽織り、部屋の電気を消し、部屋を出た。
後からドリルも出てきて、部屋のドアを閉める音がした。