コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 保留…解除b ( No.2 )
- 日時: 2010/09/28 19:02
- 名前: 有澄飴 (ID: W3aU.Uy/)
(あ、次、本編です。一応…←)
ねぇ……貴方は、人に裏切られることの辛さを知ってる?
私は知ってる。もう、幼い頃からその辛さは分かっていた。
だから—————……もうあんな経験したくないから……
私はもう、絶対……2度と他人を信じたりしない。
———
ガラガラ……私はいつものように会議室のドアを開ける。
私が今いるのは旧校舎。そこの会議室が、私達『闇組織』の会議場所————……。
廊下や教室のあちらこちらに埃がたまっていて、とても綺麗とはいえないこの場所。……さすが旧校舎……。
けどココくらいしか私達の活動場所として使える場所が無いから、仕方ないのだ。
そしてドアを開けると———……
これまたいつも通り、『闇組織』のメンバー達……
……馬鹿どもが長机を囲んで何かの作業をしていた。
「あ、会長!! 聞いてください、ポテチが足りないんです!!
僕、このままじゃ生きていけそうにありませんっ!!」
……まず、『馬鹿ども』の1人目———……
お菓子(……てかポテチ)が無いと生きていけないとか言うコイツ、神谷 湊。……男。
私は『いっそ死んだら?』と呟き、視線を横に移す。
「会長。 こちらの書類ですが……」
はい、次はコイツ。
……眼鏡をくいっと押し上げるのが癖の、神谷 吏玖。
ちなみに神谷湊の弟。……男。
上の台詞からしても、馬鹿には見えない。
実際『学力』としてはかなり頭が良いのだが……
ちょっと、信じこみやすい、っていうか……。
————……とりあえず、コイツは馬鹿だ。アホだ。
例えば、弟 (湊) が
『吏玖!! 昨日な、パンくわえた宇宙人が学校の廊下を走ってたぞ!!』
とか馬鹿みたいな事言っていても、『マジですか!?』 とか言って平気で信じてしまう……
これまた馬鹿なヤツなのである。
————……
ああ、何か悲しくなってきた……
メンバー紹介してたら、あらためてこの組織の未来が心配になってきた……。
————……まぁ、馬鹿は他にもあと2人いるワケで。
少し気が重いが、最後まで紹介しよう。
「会長ぉーっ?? 何暗い顔してるんですかぁっ!!」
……うげぇ……。
前よりは聞き慣れたが、やっぱりこの声を聞くたび吐き気がする……。
はい、次の次はコイツ……羽音々学園史上最高のブリッコ、姫城 天愛羅。
……あ、名前の読み? 『ひめしろ てぃあら』。
この名前からしてヤバそうな人っぽいとは予想がつくと思う。
————————……実際かなりヤバい人だ。
……おぉ……やっと最後……馬鹿どもの紹介は、これで終わりだ……。
よし、次いこう……。
「会長……そんなところに突っ立ってないで、座ったらどうですか? うへ、ぐへっへへ……ぐふふ」
——……最後の笑いは聞かなかった事にしておこうか。
言葉の後に意味不明な笑いを残すのが癖(?)のコイツの名前は、羽月 紫苑。……♂。
私的に———……コイツが一番いらない。この組織に。
そんな感じの……
『ココはたくさんの生徒から恐れられている闇組織です』と言っても、誰も信じてくれなさそうなこのメンバーで。
こんなメンバーで……
————……今日の会議が始まるのだった。