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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: いつもあなたのとなり、だけどあなたは ( No.4 )
- 日時: 2010/10/07 19:50
- 名前: ハルカ (ID: q9W3Aa/j)
02
「おー、芽亜!また一緒だな♪」
「柑ちゃん!うん♪またよろしくね」
教室に入って、自分の席に座った。
私達の席は窓側の一番後ろ。
小百合ちゃんは廊下側の一番前になった。
柑ちゃんに喋りかけられたことに、内心ドキドキしながら私は微笑んだ。
柑ちゃんが隣で嬉しい・・・・。
そう思うと頬が緩んで仕方がない。
「藤野も同じクラスじゃん」
「うん」
柑ちゃんは頬杖をつきながら小百合ちゃんを見つめた。
「小百合ちゃんの名前、覚えてたんだね?」
「芽亜の親友だろ?忘れるわけねえし」
柑ちゃんは女の子に一切興味がない人。
だからほとんど女の子の名前は覚えない。
私の場合、中学からずっと一緒のクラス。
しかも、部活も一緒。
だから忘れるもなにも覚えてしまう。
私と柑ちゃんは、“親友”とも言える仲だ。
それは嬉しいけど、
私としてはそこから抜け出したい。
ただ友達として隣に居るんじゃなくて、
“好き”だから隣に居る
という立場になりたい。
私の青春人生は、
ゆっくりと時を動かし始めたのだった・・・・・・——
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