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「来く〜ん、学校に行かなくていいの？
林檎はもうとっくに行ったわよ」

飯食って ボーっとしてた俺に
後ろから背中を叩いてきた・・・・。

「んな・・・いてーよ お袋」
俺が言うと、歳に似合わない無邪気な顔で
お袋は言った。
「あら〜ごめんなさい
・・・・でもね あなた朝動くの遅いから
一撃攻撃しないと動かないじゃない？」

・・・・一発息子の一撃を
食らわせてやろうかと思ったさ・・・・。
畜生！親父だったら即効張り倒しているのに・・・。

んな些細なことをしている間に 気がつけば
時計の針は 八時と十六分あたりになっていた
「やべ 時間じゃんかよ 行ってくるわ」

ダッシュで行こうとしたら
「ちょっとまって」
お袋が引き止めてきた
焦っている俺は堰かして聴く

「何？早くしてよ！」
あえて やっているのか
お袋はゆっくりな口調で話してきた。
「ん〜とね これ持って行きなさい」
お袋の手のには パンか？パンがあった

聞くべきだろ・・・・ここ・・・・マジで
「何でパン？」

笑顔で（なぜか）顔を赤めながら
ゆっくりと クソおそい口調で言ってきた

「男の子が急いでパンを食べると
邪道で楽しいかな〜って思ったから・・・・。」
忙しいときに そんな事を・・・・。
「いらねえよ！ つかさっきっ食ったばっかだし！」
俺が言った後に お袋がいきなりしょげたさ・・・。

「そう・・・来君は私が持ったものが食べれないと
そうなのね？そういうことなのね・・・・。
お母さん悲しいわ・・・・
来が・・・・うぅ・・・・。」

・・・・正直うぜぇ〜
だけど後でギクシャクするのも
もっと うざったくなるので 謝っとくかな
「そういう意味じゃねーよ・・・・。
ただ・・・今は忙しいから それくらいで
しょげないでくれよ・・・・な？」

赤眼だよぉお袋・・・これしきで泣くなよぉ・・・。
「わかったよ・・・・
そのパン持って行くから早く渡せよ ほら」
赤眼のお袋の手からパンをとって 言った。
「行ってくるから じゃーな」
お袋のせいで五分も使っちまったよ
最悪だ・・・・と思いながらも
走って家を飛び出した・・・・。

「・・・・このパン ジャムが付いてない・・・。
あの女・・・・謀りやがったな・・・・。」
マジ切れしようかどうか迷ったが
今家に戻ると100%遅刻するのは眼に見えていたので
なんとか理性を保ってそこは引く事にした・・・。


そのころ家では
「来君パン食べて何を思っているかなぁ〜？
私のこと さけずんだ眼で見てくれると
ゾクゾクするんだけどなぁ〜♪
早く帰って怒ってくれないかな・・・・☆」

はっきり言おう・・・・
残念ながらお袋は＜M＞だったらしい

俺がそれを知ったのは家に帰って切れた時に
嬉しそうな眼をしていたから解った事である・・・。