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警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.20 )
日時: 2010/10/08 20:54
名前: 麿ん堂 (ID: 0wOvjTDj)


第4話「任務発令」

皆様、こんにちは!
幸沙と仲良くなれて最高にウハウハな不破千裕です!
嬉しすぎて、テンションが異常です!
このまま世界滅亡してもいいくらい嬉しいです!
あ、それじゃ幸沙といちゃいちゃ出来なくなっちゃうから滅亡まではいかない方がいいな!

「「・・・・・・。」」
「なんつう顔してんだよ、あいつ・・・」
「正にだらしないとはあの事じゃな・・・」
「・・・・・・・・・デレデレ?」

若干引き気味な顔でこっちを見ている男子組。
どーだどーだ、羨ましいだろー!!

「・・・千裕、そのアホ面をどうにかしろ」
「酷っ!!」

何を言うかと思えばそんなことかよ、奏ちゃん!
これはなぁ、幸沙との愛の証なんじゃコノヤロー!!

「・・・はぁ」

あ!あ!奏ちゃん、溜め息ついた!!
溜め息つくと幸せが逃げていくんだよ?
ハハーン、だからまだ結婚出来ないn・・・「おい、千裕。今失礼な事思わなかったか?」・・・えぇええええ!!
奏ちゃん、君はエスパーですか?!
能力に“読心術”って追加しちゃうよ?!

「?どうしたんですか?」

不思議そうに幸沙が顔を覗き込んでくる。
あぁ、君の笑顔を見ると悩みなんてぶっ飛んじゃうよ。

「・・・それで、俺達を呼び出しておいて他に用があるんじゃないのか?」
「まさか、このまま解散・・・ってワケじゃないよねぇ?」

弥黒と灰李が急に真剣な顔つきになった。
周りの皆も真剣な表情になった。
勿論、私も。

「あぁ、その通りだ」

奏ちゃんも“仕事”の顔になった。

「今回の任務は榊ヶ原組を制圧し逮捕することだ」
「理由は?」
「・・・麻薬密売だ。もう3年もやっていて最近は手口が酷くなってきている。犠牲者は30人余りだが、その殆どが中高生なんだ」

中高生。
その言葉を聞いた途端、皆の顔が歪んだ。
悲しみだけじゃなく怒りも混じっていた。
そうだよね、私だって同じ気持ち。
同年代の子が麻薬に手を出して死んじゃうなんて悲しいよね。
その麻薬を勧めた榊ヶ原組を絶対許せないよね。

「でも、今回はちと苦しいかもしれんのぅ・・・」
「・・・・・・・・・何で?」
「榊ヶ原組は日本でも有力な暴力団です。情報によると部下は一万を超えるとか・・・」

い、一万かぁ・・・。
と、愕然とする私に気が付いたのか、幸沙が何かを決意した顔をした。
そして、私から離れ瑠果君の所へ行った。

「る、瑠果。・・・僕、やる・・・よ・・・?」

・・・?何をやるの?
と考える私をよそに、瑠果君は幸沙に抱き付いた。
え・・・。
えぇえええええ?!
ちょちょちょっ、え!何アレ!!
巷で噂の“びーえる”ってヤツですかい!?
ちょぉおおおおっ!!
な、生の“びーえる”・・・初めて見ちゃった・・・。
でも何故だろう。
普通のカレカノにしか見えないな・・・。

「・・・っお前にもしもの事があったら、俺・・・っ」
「・・・大丈夫、だよ。それに・・・、人の役に立ちたいから此処に来たんでしょ・・・?」

より一層抱き締め合う2人。
わわわっ!
何か2人の後ろに薔薇が見えるよ?!
幻覚かな・・・?

「・・・それに」

わっ!幸沙がこっち見た!!

「先輩を守りたいんだっ」

そう言って私にぎゅうっと抱き付く幸沙。
あわわわわわっ!!!
な、何か告白みたいな事言われたんですけど!?
幸沙をチラリと見ると、ニヤリ、と小悪魔みたいな笑顔で返された。
な、な、な・・・っ!!
・・・どうやら彼は天使の皮っを被った小悪魔なようです。
だ、だって、ニヤリって・・・!!
あぁ、そのギャップが堪りません!マイハニーっ!!

「作戦決行は明日の午後11時だ。それまでに各自準備をしてくるように。それでは、解散」

その後は皆バラバラに帰っていった。
あー・・・、早く幸沙の能力見たいなーっ!!