コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.26 )
- 日時: 2010/10/15 17:33
- 名前: 麿ん堂 (ID: nJ9riueE)
第6話「事前準備」(前編)
こんにちは、今日もお元気不破千裕です。今日はおしとやかを極めたいと思います。をほほ。
今日の午後11時に任務があるので、今日はそれの準備をしようかなと思い、必要な物を買いにとあるお店まで来ています。
それは都心にある聖月桂駅から徒歩3分の所にある“fullmoonjokar”というお店です。をほほほ。
この“fullmoonjokar”は、月や星、天体をモチーフにした衣類や雑貨が売っている、私御用達のお店です。をほほほほほ。
・・・おしとやか疲れた。やっぱり普通が一番だよね、うん。
表向きは可愛い雑貨屋、でも裏では銃や戦闘用武器を取り扱う私のお気に入りのお店なのだ。
なんでも、店主の月影さんが趣味で始めたらしいのだが・・・。
「よっす、月影さん」
「あら、千裕ちゃんじゃない」
と艶やかな微笑みを存分に振りまくこの女性は店主の月影満夜さんである。
「今夜も任務?」
「そーなんですよー」
「大変ねー」
何なんだ、このオバサンみたいな井戸端会議風な会話は。
はっ!!・・・もしかして、私オバサン?!
あ、有り得ない有り得ない・・・。
「で、今日は何が欲しいの?」
普通の客に聞く様に私に問い掛けてくる月影さん。
え、なんかもっとこう・・・
「いらっしゃい・・・。今日は新しいのが入荷してるよ・・・」
「じゃあマスター・・・、その新しいのを・・・」
みたいなさ!
ドラマ的な展開望んでいつもこうだもんなぁ・・・、はぁ・・・。
・・・っ裕次郎ーっっ!!!
あ、今言った裕次郎ってのは、石原裕次郎のことだよ!渋くてイイよね!!
死んでも好きですぜ!兄貴ぃいいいい!!
・・・あ・・・、いっけねー・・・。
完全に趣味に突っ走ってしまいましたよ、私。
あのね、別にね、ほのぼのとしたのは嫌いじゃないんです。寧ろ、好きなんです。
でもね、もうちょっとね、刑事ドラマ風にしたかった訳ですよ。
すみません。全て私の我が儘で御座いました、ハイ。
「えー・・・じゃあ、いつものと、手榴弾を多めにと、あとはー・・・」
あ。
と頭の片隅に浮かんだのは新しく入ったメンバー。
初めての任務だもんね・・・。
「あと、治療セット出来るだけ多めね!」
「了解。夕方くらいに宅配で家まで送るからね。あ、あと」
「ん?」
「いつも贔屓してくれるから、おまけに新しいヤツをあげるわ」
「わお!さっすが月影さん!太っ腹ぁ!!」
「・・・太っ腹は、やめて欲しいわね・・・」