コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.30 )
日時: 2010/10/16 00:12
名前: 麿ん堂 (ID: nJ9riueE)


第6話「事前準備」(中編)

月影さんに別れを告げて、私は次の目的地に向かった。

「あーいをとりもどせぇええ〜♪」

北斗の拳のopを歌いながら。
しかもすっごい音外れてるし!!
きゃー!軽く公害だね!!
近隣住民の皆様、どーもすいませんです!!

「お・・・?」

暫く歩くとビルとビルの隙間に、テントみたいなひらっひらなカーテンみたいな布で構成された建物を見つけた。
店に無造作に立て掛けられている段ボールには、「ばく安!一回10円!水がめ占いのやかた!!」とマーカーで雑に書いてあった。その文字の周りには小さい子供が描いた様な、怪獣やお花が描かれてた。

「失礼しまーす・・・」

ペラッ、と入口らしき所の布を捲る。
その奥には沢山の巨大な水瓶と一人の少女がいた。

「お、来たな」
「こんにちは、水占先輩」

彼女は星砂水占先輩。
私の通っている学校の卒業生で、休みの日とかにはこの占いの館を経営している。

「おひさです。高校、どうですか?」
「おひさ。高校かぁ・・・んー・・・まぁ、ぼちぼちかな?」
「そうなんですか。あ、さっき月影さんのお店に行ってたんですよー」
「へー、満夜姉の所かー。最近行ってないなー・・・」

ほへー・・・と天井を見上げる先輩。
あ、因みに水占先輩は月影さんの姪なんだ。
月影さんのお姉さんが、水占先輩のお母さん。
つーか・・・、これが私だよね!オバサンじゃないよね?!
これがガールズトークだよね?!間違ってないよね?!
あぁ、今私普通の女の子満喫してますよ・・・。ふふふ・・・。

「あっ、そうそう!最近ゲーセンに新しいゲームが出来たんだよ!」

先輩が急にいきいきとした顔で言ってきた。

「あっ、それたぶんアレですよね!」
「「ゾンビ喰ってキュッ!!」」
「それそれ!あたしもやりたいんだけどさー、暇が無いんだよねー」
「私昨日やりましたよ!駅近くのゲーセンで!」
「おぉ!で?どうだったんだ??」
「えっとですねー、プレイヤーは普通の人間なんですけど、その人間がゾンビを喰って喰って喰いまくるというゲームなんですよ!」
「ふむふむ、題名通りだな・・・。やってみた感想は??」
「予想以上にゾンビにいろんな種類がいて、例えばノミみたいに超ミニだったり、おねぇキャラだったり・・・」
「ぶはっ!うわ、超やりてぇ!!」
「私3面まで行きましたけど、その3面が問題なんですよ・・・」
「え!なになに?」
「言ってしまえばアレですね。ヲタク集団」
「うぉっ!ついにゲームまで進出したか!」
「そうなんですよー。喰おうとしたら萌えぇー!!とかハァハァしだしたりとか!!」
「うぅわ。それは萎えるわな・・・」
「でも、まぁそんな奴らをぐっちゃぐっちゃに喰らうのは愉しいですけどね」
「わぁお。鬼畜発言ww」

あはは、とヲタク気味な雑談をする私達。
ガールズトークは何処へ・・・。

カムバック!ガールズトークぅううう!!