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警視庁特殊能力一課“Almighty” ( No.38 )
日時: 2010/11/17 14:51
名前: 麿ん堂 (ID: QAXZEAYj)

第8話「死神化」(前編)

はぁい!皆様お元気ー?先程幸沙への告白を決断しました不破千裕でっす!!
色恋沙汰一切無し早14年の私にも、漸く春が来るようです!!まぁ、全ては幸沙の返事に懸かってるんだけどね・・・。
はっ、いかんいかん。告白する前からブルーになってちゃいけないZE★
ってか、愛しの幸沙は何処に?さっきから見当たらないんだが・・・。
キョロキョロと周りを見渡す私。しかし私の周りには男ばっかり。
え?幸沙も一応男でしょって?
幸沙は巷で噂の第三の性別じゃー!!!
ってか本当に我が愛しの幸沙は何処ー?!いやホントまじで、あの子居ないと私の生きるエネルギー半分くらい減少しちゃうんだけど。冗談抜きで。
え?残りの半分?
勿論、私の王子様のケンシロウ様と裕次郎おじさまですよ?当たり前じゃないっスか!
てゆーか、はっ!!も、もしかして・・・

「奏ちゃん!私の幸沙を返してよぉっ!!」
「止めろ。近付くな。お前が可愛子ぶったって、1ミクロンも可愛くはない。寧ろ吐き気がする」
「酷ぇ!!」

分かってる!私がどう努力したって、可愛くならないのは分かってる!!
でも何?!せめて蔑んだ顔で言ってよ!真顔で言われるとか地味に傷つくから!!

「それと、奏ちゃんって呼ぶのは止めろ。まさかお前・・・Mなのか?」
「違ぇ!!」

いや、あの、私Mじゃないです!ドMでもないです!本当です!!

寧ろSになりたいです!!
Sになって此方を泣かせたいです!!!

いや、その、SMやりてぇ!!ってワケじゃなくて、純粋に!
だっていつも負かされてるんだもん!何かそうゆうのって、悔しいじゃん?!だから。
てゆーか、本題。

「私の愛しの幸沙は?!」
「五月蠅い。騒ぐな。喧しい」
「ふ、ふんっ!今の私はそんな事言われたぐらいで、へこたれないもんね!!」

愛の力は強いのだよ!!
さぁさぁ、愛の力の前に平伏すがいいさ!ふははははは!!

「ほぉ・・・。じゃあ、お前特攻してこい」
「すみませんでしたぁぁぁあああ!!」
「宜しい」

しまったよ・・・。私が平伏してしまっただよ・・・。
くそぅ!こんな所で負けて堪るか!!!こうなったら最終手段じゃー!!

「幸沙ー!!!」

取り敢えず、大声で幸沙を呼んでみた。(←馬鹿
ふっふっふ、私は声のデカさにはちょっと自信があるんだよね!!

「黙れカス。」

途端に、低くドスの効いた声が聞こえた。
発信源は、

・・・幸沙。

うん?おかしいな。良い子の幸沙がそんな事言う筈が無い。空耳かな?
でも現に幸沙は私のことを睨んでる。
・・・・・・・・・。
めっさめさ怖いっす。やっべ視線で殺せるってこうゆうことだわ、うん。

「って幸沙?!どどどどどうしたの?!」
「うっせぇ。黙れっつってんだろドカスがぁああっ!!!」

じゃきんっ。
と私に銃口を突き付ける幸沙。
え?!どーゆーこと?!

「不破。幸沙から離れろ」

ぐいっ、と腕を引っ張られ幸沙から遠ざけられた。
引っ張ったのは、

華彌君・・・?