コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.1 )
日時: 2010/10/04 21:48
名前: 零十 (ID: kSUj1nMa)

プロローグ


夏である。
昼は何の種か知る由もないセミが鳴き、夜は変わって静かになるが、蚊が飛び回る。
俺はそんな夏があまり好きではない。というより、俺は年がら年中忙しく回る全ての季節があんまり好きではなかった。


そう思うようになったのはいつからだろうか?



「う゛……暑い……」

寝ている部屋の熱気で目を覚ます。これは夏になってから、なんだかある意味、習慣のようになっていた。
ちなみに、冬はつま先の冷えで目を覚ます事が多いが、それは今、関係のない話しである。

カーテンの隙間から日が漏れ、時計を見なくとも朝になっている事は確認できた。
いや、その前に、周りが明るい事から朝か昼である事は確認できただろうけども。

起き上がった俺のする事は決まっていた。
1、カーテンを開ける
2、すぐさま窓を開ける

この二つも習慣になりつつあった。

蒸し風呂、それか、サウナとなりつつある部屋を何とかするため、俺はまず、行動1を開始。

「うわっ! 眩しっ」

日の光に目を細め、目が慣れる数秒を待ち、行動2へ移行。
一人部屋としては大きめな窓を開ける。これで少しは涼しくなるだろう。
伸びをし、大きな欠伸を一つ。

そこまでは良かった。
それからが悪かった。

ふと、枕元の目覚まし時計にめをやる。
十時ジャスト、直感的にマズイ。と俺は感じた。
今は夏休みである為、別に学校に遅刻という理由ではないのだ。
全く別の問題が、俺の頭の中に白旗になって立っていた。

「遅刻だ……!」

改めて確認。俺は別に学校に『遅刻』したというわけではない。
夏休み開始から三日目、つまり本日。俺こと鈴原セシルは、友人と遊びに行く約束をしていたのである。
余談だが、俺の名前はは漢字書くとこうなる。

鈴原 千流(すずはら せしる)

さて、そんな事は今どうでもよくて、白旗が俺の脳裏に浮かんだ瞬間、俺的、危険お知らせランナーがスタートダッシュを切ったのだった。

「やってしまったぁぁぁ!!」