コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.24 )
- 日時: 2010/10/18 23:14
- 名前: 零十 (ID: 7HladORa)
第三章『魔術』
吉田屋から出てきた二人、片方は笑顔で、片方は苦笑を浮かべている。
片方が笑顔なのは、牛丼を『たっぷり』堪能できたからであり、片方が苦笑を浮かべているのは懐が少し寒くなったからである。
というのも、千流が魔王の事をなめていたのが原因であった。
千流は、アリサの容姿が人間の子供であった為、牛丼の並を頼み、自分は大盛りを頼んだ。
そこまでは良かった。そこからが悪かった。
彼女は、牛丼並盛を軽く平らげ、千流の牛丼大盛りを奪い取り、自分で食べてしまったのだ。
まだ千流は半分しか食べていなかったというのに。
それでも彼女は足りなかったらしく、牛丼大盛りを三つ頼み、それを全て完食した。
周りの客達はそれを見て、感嘆する者、面白がって写メを撮る者色々だった。
千流は呆れることしかできなかったが……。
「お前、見た目はガキなのにすげぇな……」
「何が凄いのだ?」
「子供にしか見えないお前が、牛丼大盛りを軽く完食した事」
「そうか……人間の胃袋、なんと小さいことか」
最後の言葉は聞かなかった事にして、千流は少し笑んで歩き出した。
笑みには特に意味は無いが、アリサはそれを自分をバカにしていると捉えたらしい。
笑顔から、しかめっ面に変わった表情に、千流は少したじろいだ。
「バカにしているな?」
「してねぇよ。ただ……」
「ただ……何だ?」
「可愛いな。って思ったんだよ」
「かっ、可愛い!?」
予想外な言葉が帰ってきた所為で、アリサは驚きを隠せない。それに、顔が赤くなっていた。
アリサ本人はそれに気付いていないが、目の前に居る千流の目に、それが映らないはずが無い。
「アリサ、顔が真っ赤だぞ、大丈夫か?」
「え? あぁ……当然だ! 我は魔王だぞ!」
彼女が魔王なのと、赤面をすることと、一体何の関係があるだろうか。
千流は突っ込みたい気持ち抑え、アリサの頭を撫でる。
勢いのまま突っ込めば、千流はアリサのドギツイ一撃を喰らっていただろう。
「そうだ、アリサ肩車してやるよ」
「肩車って何?……ってうぬぁ!?」
言い終わる前に、アリサは千流の肩の上に居た。いつもより視界が高い。
一瞬くら付くが、千流が押さえていてくれた御蔭で、落ちるまでには至らなかった。
「おぉ……少し背丈が違うだけでこれ程にも見える世界が違うとは……!」
「いや、相当身長違うだろ……」
呆れた表情を浮かべて、千流は止めていた足を動かした。
時刻は、午後ニ時四十七分。
黒い影が
飛んだ。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.25 )
- 日時: 2010/10/31 10:23
- 名前: 零十 (ID: yMVw4Oad)
「人間界は楽しいな!」
「おいおい、商店街の中しか回ってなかったってのにそれか?」
「ふふん」
何に胸を張っているんだよ。と言いたいのを押さえこみ、千流は帰路を進む。
相変わらず、アリサは千流に肩車され、良い気分に浸っていた。
日は既に沈む方向に向かっており、川はその日の光を反射して輝いていた。
二人の歩いている(アリサは肩車されているが)場所は河川敷である為、川の光は眩しい位であった。
「ま、楽しめたなら何よりだ」
「ふん、楽しんでやったぞ、参ったか!」
「参りましたと言いたい気がしたが、そんな事は無かったぜ」
どっちだよ。というツッコミが帰って来たのは言うまでもない。
千流は笑って誤魔化し、帰路への歩みを続けた。
千流から見て、アリサは人間の子供とあまり変わらない。
外見を始めとして、色々な物に興味を持ち、感情の起伏が激しい。
肩車をすると喜ぶ、冗談を言うと怒り、美味しいものを食べると楽しそうに笑顔を浮かべる。千流はまだ見ていないが、泣く時もあるかもしれない。
アリサから見て、千流は友人だ。
外見は自分と変わらない、だが、魔界の住人には、人の形を成していない者もいる。
しかし、同じ喜怒哀楽の感情を持つところは全く同じ、生き方もほとんど変わらない。
だから二人は友人になれた。
「晩飯が楽しみだな……」
「そんなに楽しみなら、急いで帰れば良いではないか」
「俺の肩に乗ってるお前が言うことか? まぁ乗せたのは俺だけどな」
------どうでもいいコーナー
最近スランプ気味
まあ、俺はいつでもスランプだけど
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.26 )
- 日時: 2010/10/31 20:21
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
アリサがガイムのほうに比べると、随分と感情豊か、柔らかく(?)なってるねww
とろこでガイムだけど、最近エラーで入れないよね・・・。
零十もそう?
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.27 )
- 日時: 2010/10/31 21:19
- 名前: 零十 (ID: yMVw4Oad)
>>アビス
推敲バージョンをブログにて頑張ってますから!
あ、俺だけじゃなかったのか。良かった^^
どうしたんだろうね、ガイム。エラー起きてからそろそろ四日くらい経つけど。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.28 )
- 日時: 2010/10/31 22:09
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
本当にね〜〜〜
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.29 )
- 日時: 2010/10/31 22:15
- 名前: SUIL (ID: qLix8sN3)
こういう感じの小説書きたいです〜。
面白いです!!とても気に入りました。
アリサの絵があったらかわいいだろうな(笑)
最近僕も小説書きましたが全然だめんです。
もし暇だったら覗いて、アドバイスお願いします。
SUILでした。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.30 )
- 日時: 2010/10/31 22:43
- 名前: 零十 (ID: yMVw4Oad)
>>アビス氏
早く回復してほしいね。
>>SUIL氏
アリサのイラストは、俺のブログ、虎の寝言のトップにあります。あ、ブログの宣伝ではないですよ?
思い白いと言ってもらえると、作者として嬉しい限りです!
SUIL氏の小説、探してみますね!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.31 )
- 日時: 2010/11/02 19:25
- 名前: 星菜月夜 (ID: d9r3SuxE)
はじめまして!!
星菜月夜というものです!!
零十さんっ!とっても面白いです(>△<)/
最新がんばってください!
楽しみにしてます!
PS
零十さんて年いくつくらいですか?
いや、ちょっと気になったものでして…
私の予想は高校か大学生かと思うんですけど…
ちなみに私は小6です!
ながながとすみませんでした…
—星菜月夜—
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.32 )
- 日時: 2010/11/02 22:09
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
>>星菜氏
初めまして、零十です!
我がブログ「虎の寝言」でもこの物語を書いているのですが、やはり文才が無くて悲しい!
何とかして「小説を書ける程度の能力」を身につけたいところです。(東方的な意味で
面白いと言ってもらえると、涙が出るほど嬉しい!PCの前で歓喜の踊りを(止めろ
現在、更新はブログ重視になってきている為、少し遅れそうです……。
PSのほうですが、自分は14歳、中三でござりまする。
中三で、厨二病です……(苦笑
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.33 )
- 日時: 2010/11/03 00:29
- 名前: SUIL (ID: qLix8sN3)
中3ですかぁ・・・。
中2です。14歳なので年は一緒ですけどね。
下級生なので気楽にいろいろお願いします。
それと自分の小説を見に辺境までお越しいただいて
ありがとうございました。これからもお願いします。
SUILでした。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.34 )
- 日時: 2010/11/03 19:47
- 名前: しのぶ (ID: hVBIzJAn)
コメントするのがおくれてすみませんっ!!
前にあなた様からコメントを頂いたしのぶという者ですっ!!
覚えていらっしゃいますか?
そんなことはともかく、
とっても面白いですっ!!!!!!!!
キャラもそれぞれとても生き生きしていて、文章の中で飛び跳ねている感じですっ!!(意味不明すぐる
続き楽しみにしております。頑張ってください!!!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.35 )
- 日時: 2010/11/03 20:38
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
>>SUIL氏
これからもどうぞ^^
>>しのぶ氏
忘れる訳ないでしょう、しのぶ殿。
そちらの小説の続きも楽しみにしていますよ!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.36 )
- 日時: 2010/11/04 21:08
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
河川敷からかなり歩いた。こんな事なら自転車に乗って出れば良かったなぁ。と千流はしみじみ思う。
自転車の二人乗りは禁止されているが。
眠りこけているアリサを、肩の上から少し下ろして、背に負った。
アリサが起きてしまっていないかを確認して、千流は疲れた様な溜息を吐く。いや、実際疲れていた。
やはり、自転車に乗っていけばよかった。千流はしみじみと後悔した。二人乗りは禁止されているが。
既に周囲は真っ暗で、空には星が輝き始めている。
「すっかり暗くなっちまったなぁ……早く帰らないと」
呟くついでにもう一度溜息を吐いて、千流は歩みを早める。
だが、すぐに歩くのを止めた。
「……あれ? こんなに暗かったか、この道」
疑問の声、千流の記憶では、この道はこんなにも暗くなかった。
しかも、先程まで見えていた星は、完全に見えなくなっている。
暗過ぎて、自分が暗闇の真ん中に浮いているような錯覚を受けた。
千流が軽く周囲を見回した時、彼の後ろから、怪しい声が響いた。
「おやおや、魔王が人間風情に負ぶわれて……」
「……あんた、何者だ?」
千流は振り向かずに問う。背後に居る人物は、クク…と笑った。
「私の名は、ベルゼバブ」
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.37 )
- 日時: 2010/11/04 23:41
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
「ベルゼバブ?」
名前を繰り返して言う。
千流から言わせれば、変わった名前だな。と言ったところであった。
日本人なのに千流と書いて「セシル」という彼も変な名前なのには違いないが。
「で、そのベルゼなんとかさんが何の用だ?」
「あなたには用はありません、用があるのはあなたの背負われている子供のほうですよ」
「……」
緊張が走る。千流は振り向いて、ベルゼバブと正対した。
正対した。とはいっても、暗さが暗さの為、相手が本当にそこに居るのかは分からなかった。
「コイツが何者なのか知ってて言ってるんだよな?」
「まあ。私も『そっち方向』の人間だからな」
ベルゼバブの口調が敬語から荒っぽい言葉に変わると同時に、千流は己に向けられている殺気に気付いた。
冷汗が背中を流れていくのを感じる。あまり良い気分ではない。
一歩後ずさり、二歩後ずさる。もう一歩下がろうと右足を下げると、その先に何かがぶつかった。
石や電柱ではない。もっと巨大な———壁だった。
正対しているであろうベルゼバブの方から、笑い声が響いた。
「闇界からは出る事は出来ない、私がこの空間から出るまでなァ!」
「くっ、何でもありだな、ホントに!」
悪態を吐く千流。
相手から帰ってくるのは、不敵な笑い声——
「ふふ……さて、お前には死んでもらうとしよう」
「!!」
ベルゼバブが闇界と呼んだ空間が、明るくなり始めた。だが、お互いの顔が見える程度の明るさまでであった。
千流は目の前の光景に驚愕した。ベルゼバブの周囲から、巨大な氷塊が四つ完成していたのだ。
氷塊の先端は鋭く尖っており、その刃先は千流に向かっている。
「死ね」
氷塊の一発が飛ぶ、かなりの大きさがあるのに対し、物凄い早さで千流に向かってくる。
とても避けれる早さではなかった。千流は反射的に目を閉じて、無駄だとわかっていながらも、両腕を前に向けた。
瞬間、凄まじい爆音が響き——
「……何?」
「まったく、世話を焼かせるな……セシル」
「アリサ!」
一瞬の出来事であった。
ずっと、千流の背中で眠っていた魔王が。
彼の目の前に居た。
更に彼女の目の前で、炎が螺旋状に渦巻き、ゴウゴウと音を立てていた。
それは、二人を守る盾。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.38 )
- 日時: 2010/11/05 19:42
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
二人、実際は千流を氷塊から守った炎渦は、余韻を残しながら消滅した。
目の前に向けていた両腕を下ろし、アリサはベルゼバブを睨みつける。
「ベルゼバブよ、どの面下げて我の前に現れた」
「この面ですが?」
深い笑みを浮かべて、ベルゼバブは軽く飛び、そのまま滞空を始めた。
ベルゼバブの周囲には、三つの氷塊が円を描いて回っている。
刃先は変わらず二人の方に向かっており、いつでも攻撃できる状態にあった。
「もうこの闇も必要ないでしょう」
アリサ達に聞こえる程度な声で呟き、ベルゼバブは右手の人差し指を軽く二回振った。
途端に、千流『のみ』の視野を遮っていた黒い霧が晴れ、『世界』が開いた。
「……!」
千流達のいる場所は、黒いドーム状の壁の中であった。
壁は星の光すら通さない程黒い、しかし周囲の状況は窺えた。
千流の少し前にアリサ、そこからかなり離れた場所に、ベルゼバブが滞空している。
自分の置かれている状態、すなわち、蟻の這い出る隙間もない状況に千流は絶望を覚えた。
逃げ場無し、相手は自分を殺そうとしている、しかし自分には抵抗する術が無い。
運良くアリサが目を覚ましたものの、いつまで頼れるかどうかも分からないのだ。
「セシル!」
「……! なんだ?」
「負の感情を捨てろ、そうすれば道を開ける。これ、父上の教えだ」
「……あぁ、そうだな」
千流はアリサを抱え上げ、肩車する。アリサは少し驚きの表情を浮かべたが、次には微笑が浮かんだ。
背の友に、問う。
「アリサ、奴を倒す為に、俺は何をすればいい?」
「生身で奴を倒す事は不可能だ。なら、魔術を用いて倒す」
「お前がぶっ放すのか?」
「いや……恥ずかしながら、我は攻撃魔法が使えぬ」
何と言おうか迷った挙句、千流から出た言葉は——
「その心は?」
「自爆する」
「じゃ、どうやって魔術とやらを使う気だ?」
「我の魔力を、お前の体に送る。お前はその魔力を使って、魔術を発動させればよい」
「成程」と言いかけて、千流は抜けた表情を浮かべた。
魔力を自分の体に送るまでは理解できていたのだが、そこから先が千流的問題となった。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.39 )
- 日時: 2010/11/05 20:01
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
ベルゼバブ・・・、赤ん坊を思い出すな〜〜w
「その心は?」
「自爆する」ってところがつぼですねw
アリサさん・・・魔王の子なのに。いや、魔王の子だからかな?
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.40 )
- 日時: 2010/11/05 20:49
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
>>アビス
ベル坊ですね、分かります。
自爆はドジっ子属性です。
ドジっ子属性です。(大切な事なので二回言いました。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.41 )
- 日時: 2010/11/06 13:14
- 名前: SUIL (ID: WqQqUpsO)
おぉぉ!!
良い展開に・・・。
気になります。
これからもがんばってください!
応援しています!!
SUILでした〜〜。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.42 )
- 日時: 2010/11/06 15:18
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
>>SUIL氏
現在、ブログの方を更新中の為、こちらの更新は少し後となります!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.43 )
- 日時: 2010/11/06 23:16
- 名前: SUIL (ID: WqQqUpsO)
ブログもがんばってくださいね〜。
地味に見てますので(笑)
こっちの小説もよろしくです〜。
SUILでした。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.44 )
- 日時: 2010/11/07 14:02
- 名前: 零十 (ID: 1u4Yuzgf)
>>SUIL氏
なんと、我がブログのお客様でしたかw
頑張ります。あいw
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.45 )
- 日時: 2010/11/21 18:42
- 名前: 零十 (ID: DJvXcT4Z)
「おい、少し待ってくれないか?」
「なんだ」
「お前が俺の体に魔力とやらを送ると言うのは分かったんだが——」
そう、千流的な問題、彼が考えても一切解決策が浮かばない問題。
「魔術はどうやって発動させるんだ?」
「想像しろ」
そう、千流的な問題、彼が考えても一切解決策が浮かばない問題は……。簡単に即答された。
思わず「は?」とは呟く、千流の頭上には、疑問符が10個程浮いていた。
想像しろ。アリサは簡単に千流の問いに答えた。それはいい。
だが、それより前にアリサは、自分で攻撃魔法を発動すると自爆する。と言った。
姿は子供だが、アリサは魔界を統べる魔王なのだ。その彼女が魔術を失敗すると言うのに、極普通の高校生である千流に扱えるのだろうか。
もしかしたら。の可能性を想像し、千流は身震いした。
「なんか怖くなってきたんだが」
「負の感情は捨てろ。と言ったはずだ」
「そろそろお喋りは終いにしていただこうか」
今の今まで、ずっと待ての命令を聞いていたベルゼバブが、遂に痺れを切らして叫んだ。
同時に、ベルゼバブの周囲を回っていた氷塊が細かく割れ、無数の刃へと変化した。
刃先は千流とアリサの二人に向かい、冷たく輝いている。
「行け」
その一言と同時に、ベルゼバブは軽く右手の人差し指を振った。
氷塊の軍団が千流達に突撃していく、巨大だった氷塊の倍の早さを軽く越しているのは間違いない。
「やべ!」
「セシル! 早く魔術を!」
「んな無茶なぁ!」
氷塊は二人を取り囲み、刃先を一気に突き立てていった。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.46 )
- 日時: 2010/11/21 20:20
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
零十はガイムの会員登録出来た?
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.47 )
- 日時: 2010/11/21 21:27
- 名前: 零十 (ID: DJvXcT4Z)
>アビス氏
登録はしたんだけど、確認メールがいつまで経っても来ないんだよ。どうしてかな?
メルアド間違えたか……?
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.48 )
- 日時: 2010/11/21 22:00
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
零十もそうなんだ!実は俺も登録メール送って何も来ない!
二十四時間以内にこなかったからここ!ってのをひらいて見てもなんもないし・・・
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.49 )
- 日時: 2010/11/22 17:54
- 名前: 零十 (ID: DJvXcT4Z)
「……あれ、俺、生きてる?」
「おお、やれば出来るではないか、セシル」
アリサは、感嘆の声を漏らし、周囲を見回す。千流もつられて辺りを見回してみた。
「え?」という声を抑えずに出す。ゆっくりと立ち上がって、千流は自分の状況を確認しようと試みた。
千流とアリサの周囲に、薄朱色の壁が張られている。分かりやすい言葉で表わせば、バリアのようなモノであった。
先程アリサが発動させた、炎の盾との大きさが比にならない程巨大であり、その外側には、千流達を串刺しにしようとした、冷たい凶器が刺さっている。
しかし、壁に遮られてそれ以上の侵攻が出来ないらしく、段々と溶け始めているものもあった。
「これ、俺が出した。のか?」
「そうだ、お前が創造した魔術だよ」
くるりと振り向いて、アリサは深い笑みを浮かべる。つられて、千流も笑みを浮かべた。
「さて、セシルよ、やられっ放しでは悔しくないか?」
「あぁ、次はコッチから行かせて貰おうか」
そう言って、千流はアリサの手を取り、背中に乗せた。
「いいか、氷塊が無くなった瞬間を狙って、デカイ一撃をかます。お前はその一撃を想像して創れ」
「……分かった」
ゆっくりと目を閉じて、千流は頭の中に、デカイ一撃とやらを想像してみた。
アリサの炎の盾と言い、今のバリアといい、アリサの遣う魔術は、炎が関連しているももばかりだ。
なら、その流れに従い、炎の魔術を想像してみよう。
炎、火炎、火災。
その時、千流は自分の右腕が、段々を熱を帯び始めている事に気が付いた。
目を開いて、自らの右腕を見ると。
「炎が、俺の腕に」
「お前の創造した炎、悪くない」
バリアの外側で、ベルゼバブは不審な気、いうなれば、魔力を感じていた。
その魔力は、氷塊の山の中から溢れだしているようであった。
つまりそれは、二人をしとめそこなったことを意味していた。
「ふむ、反撃されないうちに、引導を渡しておくとしよう」
ベルゼバブは、氷塊の山に向けて人差し指を受ける。
巨大な氷塊は一瞬で完成し、空中を揺れる。
「それ行け」
氷塊が飛ぶ、凄まじい早さで氷塊の山に迫り、そのまま突き刺さる。
かに見えた。
鼓膜が破れんばかりの爆音、弾け飛ぶ氷塊の山と、火の粉。
「な、何だと……人間が魔術を……!?」
「よぉ、ベルゼ何とか、アンタの魔術、打ち砕いてやったぜ!」
炎が纏わりついている右手を突き出し、千流は深い笑みを浮かべた。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.50 )
- 日時: 2010/11/22 23:34
- 名前: 零十 (ID: DJvXcT4Z)
「面白い、人間が魔術をここまで正確に操れるとは」
「あんま褒められてる気がしねぇんだが」
「褒めてないからなァ」
笑いながら言って、ベルゼバブは氷塊を召喚し、発射する。
「同じ手を何度も喰らうと思うな! セシル!」
「了解!」
頭の中に、アリサが召喚したような、獄炎の盾を描く。
それは描いたとおりに、千流の目の前に現れた。
爆音を立てて、ベルゼバブの放った氷塊を防ぐ。
「面白い、面白いぞ! こんなに白熱した決闘は久しぶりだ!」
爆風でベルゼバブを包んでいた黒づくめが吹き飛ぶ、道化師のような姿が露わになった。
だがそれに対して気にも留めず、ベルゼバブは氷塊を八つ召喚した。
氷塊を一直線に並べ、千流達に向け突撃させる。
千流はそれを獄炎の盾で防ぐが。
「重ッ!」
一撃の重みに、驚愕を口にする。
盾に遮られた一発の氷塊を、更に後ろの氷塊が押し出し、威力を底上げしているのだ。
どんどん重くなる攻撃に、これヤバいんじゃね? と千流が考え出した時。
「セシル、今度はこちらから行くぞ、氷塊をまとめて吹き飛ばす!」
「今、俺もそう考えてたところだっ!」
盾に送る魔力を左腕に任せ、千流は炎の濁流を想像した。
力は右腕に溜まり、溜まりすぎた力は、千流の右腕から放出されて消える。
炎の盾が、氷塊に押し潰されそうになった瞬間を狙い、千流は右腕を力強く突き出した。
「消し飛べぇ!」
氷塊の槍を吹き飛ばした炎を比べ物にならない大きさの火炎が、渦を巻きながら一直線に猛攻する。
壊れかけた盾を突き破り、それを押している八つの氷塊を容易く相殺し、火炎は闇界の壁にぶつかり爆発した。
ベルゼバブの左腕を焼き払って——
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.51 )
- 日時: 2010/11/24 23:43
- 名前: SUIL (ID: nJ9riueE)
おぉ!!いつの間にかバトルがすごいことに・・・。
もっと俺も良くバトルシーンを書きたい・・・。
参考になります!!
本当に忙しくて、顔を出せなくてすみません。
がんばってくださいね!!
ちょっとアンケート取ってたりするので、もしよろしかったら
来てくださいな!
それでは!SUILでした!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.52 )
- 日時: 2010/11/25 23:21
- 名前: 零十 (ID: l.IjPRNe)
>SUIL
おお、お久しござる。
実はテストでしばらく来れなかったり……w
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.53 )
- 日時: 2010/12/01 22:16
- 名前: SUIL (ID: 6fmHesqy)
テストが終わったぞぉぉ!?
すみません。調子くれてました(汗)
これからちょくちょくこれます。
なんて解説をしに来たSUILでした!!
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.54 )
- 日時: 2010/12/03 20:41
- 名前: 零十 (ID: mz4TuiXV)
>SUIL
こっちもひと段落つきましたぁ……。
——−−−−−−−−−−
「へっどうだっ!」
黒煙で視界が悪い中、千流は悪態を吐いて、右膝を着いた。
「大丈夫か!?」
「……悪いアリサ、降りてくれ」
千流の背から降りて、アリサは彼の体を支えた。
戦闘の疲労が襲ってきたのだろう、当然の事といえる事だった。
アリサの様な魔物は、人間よりも体力が多い、その為、連続して魔術を使用しても簡単に堪えはしない。
しかし、魔物より体力が少ない人間が魔術を多用すれば、恐ろしい疲労が襲ってくるのだ。
千流の体を心配しつつ、アリサはベルゼバブの居た方に顔を向ける。
だがそこには何もなかった。闇界も消え去り、上空には星空が広がっていた。
すなわちそれは、ベルゼバブの敗走を意味し、逆に二人の勝利を意味している。
安堵の溜息を吐き、千流に向き直る。
「セシル、立てるか?」
「ああ、何とかなっ……!」
ゆっくりと立ち上がって、千流は周囲を見回した。
「安心しろ、奴は逃げた」
「そうか……」
アリサの頭を乱暴に撫でて、踵を返して歩き出す、多少ふらついては居るが。
隣を歩くアリサが、悲しげな表情を浮かべていた事に、千流は気付かなかった。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.55 )
- 日時: 2010/12/03 21:41
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
ごめんなさい。間違って自分の小説の更新ここでしてしまいました。
とんだご迷惑おかけしました。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.56 )
- 日時: 2010/12/03 22:59
- 名前: 零十 (ID: mz4TuiXV)
>アビス氏
全く気付いてなかったぜよw
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.57 )
- 日時: 2010/12/03 23:14
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
それは良かった・・・・わけではじゃないよね。
もしかしたらその他の人たちが見てしまったかも知れないから。
その人たちにもう一度謝っておきます。すいません。
- Re: 俺と魔王の女の子!? ( No.58 )
- 日時: 2010/12/24 06:43
- 名前: SUIL (ID: TjeLpCGb)
最近忙しいですか?
ガンバってください!!