コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 腐れ勇者とふざけた魔王 オリキャラ募集中 ( No.25 )
- 日時: 2010/10/18 17:00
- 名前: できる事なら私は猫になりたい (ID: NN.yKTYg)
……。
現在、魔王城の屋上から鉄球ぶつかってに投げ出され、地面へと落ちてへばっている勇者を誰かが踏みつけている。
どうも、人間の勇者と呼ばれる部類の一人らしいが、そこに転がっていた腐れ勇者とは違って性格はよさそうだ。
いや、人間で居るのであれば良くなくてはならない。
騎士鎧を着た彼女は、その腐れを見下ろし、
「魔王はもう逃げたのね、当たり前かしら。まだ魔術もろくに扱えないその辺の女の子と変わりなかったんだから、先代の優秀すぎる護衛が付いているはずよね」
と言っているが、そんな事はまったく無かった。
単にこの腐れが腐れであるがために負けたのだった。
その無残……もとい哀れな姿を軽く睨むと、
「……こんなのが勇者なんて、世も末だな」
捨て台詞を残しその場を後にした。
一方その頃、逃げ延びた魔王はというと——…
「嫌です、離してください!」
灯台下暗し、王の都の酒場付近の宿を取って身を潜めていた。
しかし、それも有る意味失敗だった。
第一の失敗は、酒場付近と言う事。
酔っ払いがアデルのことをナンパするのだ。
それを見かねたエルマーがその男共の記憶をすばらしいテクニックで瞬時に忘却し、再び酒場の前へと飛ばしていた。
今現在も、忘却処理中で、魔力は今夜のうちに底を突きそうな状態だった。
魔力とは、魔族の貨幣と言う概念があるが、特にそういうわけでもなく、人間の生命エネルギーと同じで寝たり食べたりすれば元に戻るのだ。
しかし、使いすぎると極度の疲労に襲われるため、どんどんエルマーの顔は疲労に染まっていた。
これがその二の問題。
その三は、魔王。つまりアデルに女友達とやらが出来たがためにやはりここでもエルマーの苦労が絶えないと言う事だ。
どうも、アデル自ら買い物へ行った途中に仲良くなったと言う二人組み、咲良 夏実と三木 彩佳は中々可愛いがために、エルマーの消費魔力を約3倍まで増大させているのだ。
そして一番重大な問題が、ここまで目立っていたら直ぐに王国に見つかってしまうと言う事だった。
どうも、他の悪魔などを呼んだほうがいいようだ。