PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 腐れ勇者とふざけた魔王 オリキャラ募集中 ( No.31 )
- 日時: 2010/10/20 14:39
- 名前: できる事なら私は猫になりたい (ID: NN.yKTYg)
「キャアァァァア!」
エルマーがおもむろに携帯電話を取り出すと同時に宿に寝に行ったアデルの悲鳴が周囲を何事かと混乱させた。
そう、毎度の如くエルマーがアデルのパジャマに異物を仕込んだのだ。
「愛故に魔王様のパジャマにムカデを仕込んでしいまいました」
ああ、そういうことか。
そう呟くと、メールを打ち始めた。
今時は魔族も携帯電話でメールを打つらしい。
『魔王護衛隊長様、私エルマーは現在魔力が殆ど残っておりません。
故に、少数での護衛をお願いいたします。
できる事であれば、ヴァム・ノクターン氏も連れてきていただけるとありがたいです。
出来る限り迅速にお願いいたします、場所は、王の都。
酒場前の宿です』
メールをそのまま確認もせずエルマーは送信した。
メールを使うと言う事は、テレパシーの使える魔族の最終手段であり、魔力が無い時の行動だ。
電話会社は、魔族も多数混じっている。
上手く手引きしてくれるだろう。
そんな中、アデルが宿3階の窓から身を乗り出し、
「エルマー! またパジャマにムカデ入れたでしょ!何するのよ!」
アデルは怒りに任せて叫んだ。
それと共に携帯電話のバイブ音、返信されてきたメールを見ると、
『承知した、ヴァム氏も快く向っていただける事となったため2分ほどで到着する。
くれぐれも魔王様を不快にさせぬように』
そのメールを見てエルマーは一瞬にして真っ青になり、全身に冷や汗をかいた。
だって、今さっきパジャマにムカデ仕込んで今怒られてるし……。
そんな事を考えた直後だった、一瞬だけ突風が周囲の砂利を吹き飛ばしたかと思うとそこには二人組みの男女が立っていた。
紫がかった髪の青年が、
「アデルは今どうですか? ここからは交代しましょう、休んでいてください」
その言葉の直後、エルマーを城へとワープさせた。
PR