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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: キーホルダー。キャラ絵募集中!(え ( No.14 )
- 日時: 2010/10/15 19:00
- 名前: まっしー (ID: V4iGFt6a)
♯2『キミとの最悪な出会い。』
ひなが転校していった春。
季節はもう秋になったんだよ?ひな。
時の流れって早いものなんだね。でも…あたしにはひなと別れた時が1番早かったような気がするよ。
『ガシャン。』
「あ…落としちゃった。」
ひなからもらった。大切な大切な…友達の証。
『ガシャンッ!!』
「え?」
キーホルダーに、上履き。
「あ、悪ぃ。踏んじまった。」
この人—————————…同じクラスの三浦愁?
女子にモテルんだっけ。あたしはもっとも苦手なタイプ。あたしとは、正反対の人だ。
しかもあたしは、この態度に怒ってしまった。
だって、大切なひなとの宝物。ひなとの精一杯のつながり。
でも、怒っていなかったら良かったのにな。
って今思えば思うよ?
怒っていなかったら————————…
こんなに苦しい思いも。切ないくて悲しい思いもしなくて良かったんだ。
そう思うから———————…。
「ち、ちょっと!人の大事なもの踏んどいて、その態度はないんじゃないの!?」
「悪ぃ。悪ぃ。つーか、こんなものが大事なのか?」
「…大事だよ!!それは、ひなとの大事な友達の証だもんッ!!!!!」
自分でも、初めて中学生になって大声をだしてしまった。
「…ひなって—————…。月島?」
「そうだよ!…転校しちゃったひなだよ!!」
「そうなのか…。ゴメン!オレが悪かったッ!!!」
「う、ううん…。あたしこそ急に怒っちゃってゴメン…。」
「お前は、悪くねーよ!」
『コンッ!!』
三浦愁の手があたしの頭をぶつけた。
ドキ…。
なぜキミがこんなに素直に謝ったのか。
それは、ゆくゆく知らされた。
それは、キミへの想いも。あたしは気付いたころだった。
♯2終了。
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