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Re: キーホルダー。友情×恋 ( No.27 )
日時: 2010/10/17 21:52
名前: まっしー (ID: V4iGFt6a)

♯3『キミの好きな人。』

「お〜い。一緒に飯食おうぜ!」

そう言って、来たのは…三浦愁。

まぁ、陰口とか言う女子よりはましだけど…。

〜数日前〜

「じゃあ、オレと友達になろうぜ。」

はいッ!?

あたしが、この三浦愁にひなが転校して友達がいないことを話したら…。

こうなった。

「は?」

「だから、オレが中学校のお前の友達第2号!月島の代わり!!」

「意味分かんないんだけど…。」

「ま、いいじゃん!一緒に飯とか食おうぜ!」

「ひなの代わり?…あっさりそんな事、言わないでよ。ひなは、代わりとかそんなんじゃない!」

「あ…。ゴメン。じゃあさ、普通の友達って感じでよろしくな!白石!!」

初めて——————…この人の笑顔を見た。

そして、初めて中学校で男子の友達ができた。

なんだか…。胸が温かい。

ひながいた時みたい…。

**

っていうわけで…。

食べる時は一緒になった。

「なぁなぁ、月島ってさー。…好きな奴とかいたのかな。」

「好きな奴…?あぁ、好きな人か。」

「えッ!?何お前、知ってんの!?」

「え、い、いや、別に知らないけど…。」


突然大声を出したからあたしがビックリ。

何をそんなに…ムキになってるんだろう————…。


「あ、そっか。…。」


な、何?急に黙らないでよ。

こうゆう状況嫌いなんだけど。ひなの時はずっと話してたからな…。

はッ!いけないいけない。

…ひなはもういないんだから————————…。


「そういや、お前って好きな奴とかいんの?」

「す、好きな人ッ!?」

「何大声出してんだよ。」

「ご、ゴメン。突然だったから…。」

「で、いる?いない??」

「いない…と思う。」

「と思うってどういうことだよ。」

「う〜ん…。分かんない。」


突然あたしの口が動いてしまった。

好きな人なんかいないはずなのに…。


「そういうアンタはどうなの?」

「オレ?…うーん…。白石なら信じられるからいいっか。」


ドキン…。

信じられる…か。ひなの時以来だな。

でも…。ひなとは違う感覚がある。

前にも起こったこの感じ…。胸の所が走った訳でもないのにドキドキしてる。

一体何なんだろう…。


「オレは…、………。」

肝心なところで間があく。

「誰?」

「…月島がまだ好きなんだ。」

「…え?」


月島?

月島って—————…ひなの事?

「ね、ねぇ!月島って…。」

なんであたしはこんなに必死になっているんだろう。

「…ッ!お前の友だちのだよッ!!」


ズキン…。

え?なんだろうこの感じ…。

さっきとはまるで正反対の…胸の痛さ。

切ないっていう感じに近いのかな?

何で?ひながモテルのは分かっているのに。

何で————————…この人の時には胸が痛くなるの…?






♯3終了。