コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Heart Break No Wing 9話 ( No.11 )
日時: 2010/10/27 14:20
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


____第二体育館

...俺たちは、休む暇なく次のトレーニングを始めた。....正確に言うと監督に始めさせられた。

俺たちがコートの隅で筋トレしている間、コートの中では先輩達がシャトルを使って練習している。

俺たちは、その練習風景を見ながら筋トレをする。

...走った後、筋トレはさすがにキツイ。

.....そんなことを思っている時だった。

「武田〜!!!」
...武田のほうを見ると、武田が倒れて、痙攣している。

「濡らしたタオルと、水持ってこい」
...監督はそう言うと、武田を抱えて外へ出た。
俺たちも付いていく

倉町先輩が濡れたタオルと水を持ってきた。

監督が、武田の頭から水をかける...そして首の辺りに濡らしたタオルを巻く。

...武田が起きあがる。

「.......う...」

「貧弱な体だな......一年、良く聞け!!、今日から菓子類、炭酸飲料、間食は一切無しだ!!....食事は三食しっかりとれ、少々食べ過ぎたぐらいの量でいい...それと、明日から筋トレ前と筋トレ後にプロテインを飲んでもらう...少々においがキツイから、気になるやつは、牛乳なんかを持ってきてもいいぞ。...まず、今日は帰れ...武田」

「いや、僕まだやります...」

「そうか...じゃぁやれ。....でもな次倒れたら、俺は一切関与しないからな」

「はい!!」

「練習再開!!!」


......そして俺たちは、筋トレを終わらせた。


_________そして、今日の部活がおわった。


...今は、1年工業化学科の教室にいる。
部室は、毎年3年生が使う。
俺たち一年は、各自の教室で着替えることになっている。

「なぁ、打矢、武田倒れたけど...監督とか周りの先輩とかすっげー冷静だったな」
...教室が同じ打矢に聞く。

「たしかに冷静だったよな...やっぱりあの部活おかしいんだよ」

「俺も一度そうおもった...でも、俺の食生活よくよく考えてみたら、朝は、コンビニのおにぎりだけ、昼は、食わねぇ〜こともあるし、食うとしたら購買の唐揚げ弁当だろ...夜は、いつも遅いから食べないでそのまま寝るし....やっぱ、自分自身の食生活にも問題があるよな......武田のおかげで気づいたよ.....あいつには感謝しないとな」

「そうだな、言われてみりゃ俺もたいしたもん食ってねぇ〜なぁ......食生活きおつけてみっかぁー」

「そうだな、じゃ帰っかぁ〜」

...俺達は、教室を出てもうすっかり暗くなった夜道を自転車に乗り、駅を目指した。



______翌日の部活・・・

「う〜す」
俺は、いつものように第二体育館に入る。
...と、いつも監督が座る机の上に巨大な袋が置いてある。
文字は、英語の細かいのがビッシリで読めたもんじゃない。

「先輩、これは?」
...俊介先輩に聞いてみる。

「プロテインだってよ、俺ら1年の時はこんなもんなかったぞ...それだけお前らの代は期待されてるんだな、頑張れよ♪」
...俊介先輩はそう言うと、2年生の輪のなかに行ってしまった。

...おっと、準備しないと
もうすでに、武田たちはネットを張り初めていた。

俺は、急いで部室にものを取りに行く。


______準備が終わった。
キャプテンの集合の合図と共に俺たちは整列して監督を待った。

....監督が来る。

「......は〜い、これなんだかわかる人〜」
監督は、机の上の袋を指さす。
...来て早々、質問か

...真嶋が手を挙げる。
「先輩方からプロテインだと聞きました。」

「...ざんね〜ん、正解は、俺の月の給料の3分の2の値段がする高級プロテインでしたぁぁぁあああああ!!!!!!!」
...監督が絶叫する。

「このプロテインは、普通のプロテインの約10.2倍の吸収速度だ......つまり飲んだ瞬間うごかねぇ〜とただのデブになる...でもすぐに動けば、筋肉に変わる。....このプロテイン高け〜から1年限定な!!」

「監督、なぜそんなに高いものを...」
キャプテンが聞く。

「.......通販で間違えたんだ///」

「・・・・・・」
一同唖然。

「分かったか1年、こんな高価なアイテムまで使って新人戦優勝できなかったら........わかるよなぁ〜.......あは、あははは」

...監督、怖いです。

「Aチームは、いつものメニュー、Bチームは基礎打ちから、Cチームはヘアピンの練習からはいれ.....コートは、いつも通りだ。......そして、一年!!.....さぁ飲め〜、そして走れぇぇぇぇぇい!!」

「は、はいぃぃぃぃ!!!」

...俺たちは、監督からプロテインを購入したときに付いてきたと言う。
シェイカー(この中に水とプロテインを入れて振ってのむ)を一人一つもらった。

......早速飲んでみる。

「ま、まじぃぃぃぃぃ!!!!!」
...一瞬意識飛んだぞ!!、まるでゲロを飲んでるみてぇ〜だ...

「う、....う、.....」
...頑張れ打矢。

「まずい〜!!!!!!!!!」
...1年全員顔色悪い。

「あれ?、そんなにマズイもんか....」
...監督が、粉のまま口に入れる。

...監督は、無言でこの場を立ち去った。

「みんな、行くぞ!!...早く走んねぇ〜とデブになるぞ!!!」

_______そして俺たちは、25㎞を走った。

「う、うぇ〜気持ち悪りぃ〜......食ったもん全部戻しそうだぜ」
...文耶が言う。

「・・・」
他、俺も含めみんな重い空気になっている。

「あ〜、俺たちこのまま死んじゃうのかなぁ〜」
...打矢が言う。

「今回ばかりは否定できねぇ〜な...」
岡見。


___俺たちはこの日の記憶があまり無い。