コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Heart Break No Wing ( No.25 )
- 日時: 2011/01/07 11:32
- 名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)
会場近くの駅に到着した俺たちは、他の高校のバド部員らのあとをついて、会場に到着した。
到着した俺たちは、まず会場入り口に1列に整列し、挨拶をする。
「お願いします!!」
このお願いしますには、3つの意味が込められている
大会期間の3日間お世話になります
今大会でこの体育館を開放していただいてありがとうございます
怪我の無いように全力を尽くします
と言う意味があると、もう引退した3年生の今野元キャプテンから教わった
挨拶が済み、バドミントンシューズに履き替え、2階の観覧席を目指した
先輩たちの姿を探す..............
「あっ、あれ俊介先輩達じゃね?」
岡見が発見したようだ
岡見が指さす方向を見る
.........いた
俊介先輩たちは、二階席左側のど真ん中一帯を占領していた
これは凄いことである
参加高校は女子も含め30数校.........
この体育館が最近出来たばかりで広いとしても、座れない高校もでてくる.............
俊介先輩たち、そんなに早く着いたわけでもないだろうに、よくここまでのスペースを獲得出来たものだ
俺たちは、俊介先輩たちのところへ向かう
「先輩方おはようございます!!」
俺たち1年は先輩たちに挨拶する
「おはよう、1年前の席な、そのほう試合よく見れるだろ」
俊介先輩が言う
俺たち1年は、一番前の席に荷物を降ろす
「俊介先輩、よくここまでのスペース確保しましたね〜、どうやったんですか?」
「このスペース俺らだけのスペースじゃないから..........一年、特に一番端に座ってる優羽、隣の荷物には触れるなよ、その荷物、晴華のだから」
椅子は、横に長くとぎれていない、たとえて見れば桁違いに長いベンチだ
そして、隣らしい晴華の連中は1階のメインアリーナで練習をしている.....
俺たちのいる2階席からその様子が見える
「なぁ、文耶、席変わってくれないか.........」
俺は文耶に頼んでみる
さっきの電車での出来事といい、佐伯といい、晴華とは.....
今はあまり関わりたくはない
ましてや試合まえだ
「しょうがねーなぁ〜」
文耶は荷物を持ち、俺と場所をかわる
文耶が壁になって、隣の晴華の様子がこれで少しは見えなくなる
「よし、みんなアップいくぞ!!」
俊介先輩が合図する
そう、今回の全県新人は、2年生も参加する
1部リーグと2部リーグがあり、1部が2年生のリーグ、2部が俺たち1年の部だ。
大会初日の今日は、団体戦と、ダブルスの3回戦までなので、先輩たちは午後からの出番となる
俺たち咲崎南工業高校バド部は、俊介先輩を先頭に1列になって体育館の周りを走りだした。
他の高校もゆっくりと走っていたが、俊介先輩はそれを越して走る
俺たちもそれに付いていく
10分ほど走っただろうか
調度良いくらいに体が温まってきた
「俺たちの練習時間は、今から15分後、第1コートと第2コート、第3コートの3コートで練習できるらしい、これも地区新人見事、団体戦優勝を飾ってくれた1年のおかげだな...........ありがとな」
俊介先輩からお礼の言葉がでる
先輩がたも笑顔で俺たち1年を見る
先輩に感謝されたのは初めてだ............
みんな照れてるような気がする
「これ、プログラム」
健実先輩が全員に配る
みんな中を見始める
俺も中を開いてみる...........
高校の数は地区新人の3倍強か.........
団体戦.......
俺たちは第一シード
明城と寺地の勝者と対戦か..........