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Re: Heart Break No Wing ( No.29 )
日時: 2011/01/12 14:06
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)



_________試合は中盤にさしかかる


桜野&佐藤組 18-10 逢坂&沓沢組

岡見&打矢組 15-11 高野&梅沢組


隣のコートで同時進行で進められている岡見と打矢のダブルスも得点差4点と接戦を繰り広げていた..........



こいつらそこそこ強い........




だけど.........






_________そこまで強くもない.....





でも逢坂&沓沢ペアと試合していて、すっげ〜楽しい!!





こんなこと今まであっただろうか?............




いや、無かった..........




こいつら本当にバドが好きなんだ!!




こいつらの技術は決して高くはない.......................だけど、どの高校よりも真剣な表情、一球一球のシャトルにかける想い............







_______あいつら、心でシャトルを打ってる






なんで、地区新人優勝の俺たちが無名の高校にここまで得点をとられたか..................






_________やつらのバドにかける想いが強すぎるんだ!!






俺らはその想いに圧倒されている..........





俺たちだってバドに対する想いは、人並み以上にあるはずだ........


あいつらの想いの方がでかいって言うのか.....






俺は、隣で必死になってシャトルを追う文耶を見る.....






.........俺の脳裏で、入部したての時の地獄のトレーニング、夏の強化合宿、新人戦..........すべての場面がフラッシュバックする






俺は飛んだ................





高く、高く_____________





バドに対する想いは、お前ら以上だ!!!!!!!!!!!!!





上空でラケットを振り抜く.........




爆発音をたて、音速を越えたスマッシュは相手コートにめり込んだ






俺の想いはこんなもんじゃねぇ______






「優羽、いきなりどうした?」

文耶が尋ねる


「お前は感じないか?、やつらの........」



「今回俺たちのミスの回数は少ない、だけど無名の高校にここまで得点を入れられてる..................けど、すげー楽しいよ俺は」


そう言うと、サーブの構えをする文耶



やっぱこいつも俺と同じこと思ってる.........






_______試合は終わった




俺と文耶のダブルスと岡見、打矢のダブルス、真嶋のシングルが勝ったので咲南の勝利となった






試合の後、春日富士のメンバーに声をかけられた


「ちょっといいですか?」

逢坂が言う



「さっきの試合、感動しました!!あの配球、スピード..........あなた方はジュニアですか?」




「いやいや、全然そんなんじゃないですよ〜」

文耶は手を振り首を振り言う


「俺も感動した、今回初めてシャトルに気持ちを込めて打ったかもしれない..............沓沢たちのダブルスと試合できて本当に楽しかった、ありがとう」


俺は、改めて逢坂・沓沢ペアと握手を交わした



握手をした瞬間、逢坂と沓沢は泣き出した




「今の試合でバドって楽しいって思えた............俺、この部活に入ってよかった........」


号泣する2人................



..........に混じってもらい泣きする文耶



「お前も泣いてんじゃねぇ」

軽く文耶を叩く



............ん?



ユニフォームを脱ぎ出す文耶.......





「まずい、裏文耶だ!!!、優羽頼む!!!!」

同じく、自分のダブルスの相手と話しをしていた岡見が、異変をさっちしたのか、叫ぶ



俺は、文耶の延髄をぶん殴る






文耶は、体育館中央に倒れる..........



「沓沢、逢坂、文耶運ぶの手伝ってくれ」



「わ、分かった」

少々同様している沓沢たちは、文耶を体育館端へと運ぶ



「ふぅ〜、危機一髪だったなぁ〜」

駆けつけた岡見が言う



「えっと、なにがどうなって......?」

沓沢たち春日富士のみんなは混乱しているみたいだ




岡見が説明を始める............






____________10分ほどで裏文耶についてと、文耶の幼なじみのこと、成り行きまで岡見は話した




「そうなのか、..............こいつ面白れぇ」

逢坂が言い、両校一斉に爆笑





その瞬間、文耶が目覚める


「ん?.........ここは?」



「.........プッ、アハッアハハハハハハ」

文耶がぼけて起きた瞬間、またもやみんな爆笑




なんで笑ってるのか分からないのに、文耶まで笑い始めた.......






..............違う高校同士会話して、みんなで笑う







____________ありがとう、春日富士。





「あ〜、笑いすぎて腹いて〜や...........咲南次、決勝だろ、そろそろアップ始めた方がいいんじゃねーか?」

沓沢が言う



体育館ステージがわの大きな時計を見る........





...........げ、決勝戦まであと10分しかない!!


「みんな急げ!!、試合まで10分しかないぞ!!!」




「うわ!!、マジだ!!...........急いで基礎打ちやるぞ〜!!!」

時計を見た文耶が叫ぶ




「そう、焦りなさんな.........俺ら春日富士、5人しかいないけど、決勝でっけぇ声で応援すっから」

逢坂は言い、円陣を組むポーズをしている......



_____どんだけいいやつらなんだ





俺たち咲南と春日富士はみんなで円になって肩を組み、円陣を組んだ





「優羽、かけ声頼む」

文耶が言う.......




俺は、周りと目と目でアイコンタクトをとる



俺は大きく息を吸い込み体育館中央で叫ぶ



_______『絶対優勝!!!!!!!』



『おおーーーーー!!!!!!!!!!!!』


みんなも後に続く



いよいよ決勝だ!!