コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Heart Break No Wing ( No.38 )
日時: 2011/02/15 17:14
名前: 皐月 凪 (ID: VozPDcE.)


_______パスタの店に到着した...



繋いでいた手を自然な感じで離し、早速店内に入る

昼どきだと言うのにそれほど客は入っていなかった


店員に案内されて、奥の窓側の席に座る


「結構綺麗なお店ね」

志乃がマフラーやら、来ていたコートやらを脱ぎ椅子にかけながら言う


「そうだね、さ、最近出来たばっかみたいだし」


「何にする?♪」


メニューを広げ尋ねる志乃


メニューには、沢山のパスタ料理が書いてあったが、中でも一番目立つパスタがあったのでそれにすることにした。


「俺は、この秋鮭とキノコのクリームパスタにしようかな」


「あっ、私もそれにしようと思ってた」

かぶった!?
これはいいことなのか、ダメなのか......

俺が違うメニューにすればいいのか...


俺が悩んでいる間に志乃は店員を呼んでいた


「この秋鮭とキノコのクリームパスタ2つ!!」


店員は、注文を繰り返し店の奥へと行ってしまう


「同じのでもよかったの?」


「う〜ん、違う味注文してお互いに、あ〜んってするのも悪くないけど、そっちの方が良かった?」


俺の顔が一気に熱くなるのが分かった


「いやっ、そういうことじゃなくて〜//」


「どういうこと?」

俺の表情を見、ニヤニヤする志乃

恥ずかしい......


「あ〜〜〜、デ、デザートはどうする?」

なんとか話をそらしてみる


「そうね〜、やっぱりチョコパフェかなぁ〜」

メニューのデザートの一覧を見て、悩む様子もなく即座に答える志乃

志乃は、チョコが好きなのだろうか?


「志乃ってチョコ系好きなの?」


「うん!!、チョコ大好き!!!、私甘党なんだ♪」

ちなみに俺は甘党ではないが、彼女が甘党ならばそっち方面が好きになるように努力すべきなのだろうか....

「でも、最近のスーパーとかでカカオ含有率99%のチョコとか売ってるよね」


「あれはムリよ、だって苦いんだもん.......でも、今私ダイエット中だから甘いもの控えてるんだ、だからこのチョコパフェ1つを私と半分にしない?、優羽も部活で間食は控えるように言われてるんでしょ♪」


ズバリ、志乃の言ったことは的中していた

しかし、そんな太ってる様子ではない、いや、むしろ誰もが羨むスタイルの持ち主がダイエットだって!?


「ダイエット!?、スタイル抜群なのにダイエットするの?」



「スタイル抜群!?、そんなことないわよ〜、私の裸見たことあるの?」


「いやいや、ないけどさ〜、俺は今のままでいいと思う.....あと何で俺が部活で間食は控えるように言われているのが分かったの?」



「そ、そうかなぁ〜//、ああ、お姉ちゃんもそう言われてるみたいだから、優羽もそうなのかなぁ〜と思って言ってみた」


志乃の姉も言われているのかぁ〜




「お待たせしました、秋鮭とキノコのクリームパスタでございます」


そうこう話している間に料理が届いた。


「うわぁ〜、おいしそ〜♪」

喜ぶ志乃を見ながら、店員にチョコレートパフェを1つ注文した。


「食べようか」


「うん♪」


少しオレンジがかったクリーム色のホワイトソースに、秋の脂の乗った鮭をほぐし、それらをパスタに絡めて頂く....



____うまい!!


もう、この3文字しかこの料理に与える言葉は無かった