コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Heart Break No Wing 2話 ( No.4 )
日時: 2010/10/21 10:54
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


____予鈴が鳴る。
それと同時に、がやがやいくつかのグループを作って話していたやつらが席に着く。

...ガラ
教室のドアが開く。

入って来たのは、作業服を着たただのおっさん...これが俺たち、1年工業化学科の担任 千馬 実(センマ ミノル)だ。
この担任は、変わり者で笑顔を見せない...三年にみんな無事に上がれたら、腹が割けるくらい笑ってやるとのことだった。
また、韓国語ペラペラで、少々変態なところがある。

「あ〜、今日のあいさつ当番誰だ〜」
...このクラスでは、担任の提案により一番後ろの席一列が、日替わりでその日の号令をかけることになっている。

「おい、打矢...お前じゃね?」
今の座席は、出席番号順になっている。
打矢は、出席番号5番...席は扉側一列目の一番後ろの席だ。

「ああ、わりい......起立、礼」
...やっと朝の挨拶が終わる。

「え〜、部活はいるやつは、今日から本格的に始まる...あとはこのクラスの委員決めも近々やるから、考えておけ...以上!!」
...大体いつもこんな感じだ。

「1時間目なんだっけ?」
...俺の隣の席の三森に聞く。
三森は、中学の時野球をやっていて、高校でも野球をやるそうだ。

「1時間目?...えっと、音楽だな」

「ええ〜、音楽かぁ〜」
...ここの高校は、1年生だけ音楽と家庭科がある。

「移動教室か〜、桜野行こうぜ」
...三森に誘われ、音楽室を目指す。


_______音楽の授業が始まる。

「はい、まずは発生練習〜...先生の後に続いて〜...あ〜...あ〜〜...あ〜〜〜」
グランドピアノに座り、弾き語っている高校唯一の音楽教師、高橋 孝治がいう。
ちなみにこの先生は、1年建築科の担任でもある。

「あ〜、だり〜...」
...真面目に授業を受けてるやつは、数えるほどで、あとほかは隣と話したり、寝てたり自由気ままにしている。
俺は、一応口パクでやってるふりだけはしているが...

「......」
ピアノの演奏が中断される。

「お前たち、このままやらないでいいと思ってるのか?!!、社会にでてから、やりたくないことはやらないなんて通用しないんだや!!!!!!!!!!!」
...音楽の授業恒例、高橋孝治が勝手に切れて...沈黙するの場面。

「歌わないやつは、出てけ!!!」

......みんな出ていく。

「あ〜、やっと音楽終わったよ〜...なんで高校にまで来てのんきに童謡なんか歌わなきゃなんね〜んだよ、ばかじゃねぇ〜の」
...ウチのクラスのムードメーカー、伊藤勇作(イトウ ユウサク)が言う。
勇作は、少しチャラいが、面白いやつだ。
体育の時間などは、パンツ一枚で廊下を走り回り、よく説教されたりしている。

「確かに〜♪」
そして、その勇作と仲がいい中学時代バスケ部の金子紀武(カネコ モトム)が言う。

「優羽、腹減った〜、購買いこ〜」
...後ろから、打矢に言われる。

「ええ〜、俺サイフ上に置いて来ちゃったよ〜」

「じゃぁ、俺がなんかおごってやる」

「本当か?...やった♪」

「これで、英語の借りは返したからな♪」

「まぁ、いいか」

...俺と打矢は購買に行き、飲み物と菓子パンを買う。

「打矢サンキュな」

「まぁ、お互い様だ」

「次の授業なんだっけ?」

「次、現代文だろ」

「やった〜、寝れる〜」
...現代文の授業は、なんと眠たい人は眠ってもいいという特典が付いている。
国語担当の熊谷先生自らの提案だったのでみんな安心して眠りについている。

....そして、国語の授業が始まる。

...........就寝。


_______授業は、毎日こんなかんじである。