コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Heart Break No Wing 5話 ( No.7 )
日時: 2010/10/22 11:06
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


.....26、27、28、29、30....

____腕立て、腹筋、背筋、スクワット、それぞれ30回ずつ4セットやったところで記憶がない。


...気づけば、俺は車の中にいた。

「おう、起きたか終電乗り遅れたらやばいだろ、無理矢理連れてきてやったぞ」
...金子先生が運転しながら言っている。

「そんな悪いですよ......それにまだ1セット残ってますし...」

「アハハハハっ...お前面白いやつだな、昔の俺によく似てる...」

「監督、昔バドミントン強かったんですか?」

「あまり思い出したくない過去だな......ほら、駅着いたぞ」

「あ、ありがとうございました」
...そう言って俺は、監督の車から降りる。

「おう、一つ言っておくが、意識が無くなるまでやっていたバカはお前だけだったぞ...」

そう言うと監督は、その場からエンジンをフルに回転させて去っていった。

......10時55分発 終電。
俺は、その電車に乗り込んだ。

....閉まるドアにご注意ください

...俺は、2両目に乗り込んだが誰もいなかった。

...椅子に座る。
.....意識がまた遠のいていく

「お客さん、終点ですよ....起きてください、お客さん」
...目を覚ます。
終点かぁ〜
俺の駅は、終点の一つ前の駅だ...歩くか

...体中が痛い。
もう筋肉痛がきているみたいだ。


____PM11時56分...日付が変わる数分前に自宅に着いた。
両親は寝ている。
テーブルには、夕飯が置いてあった。
....でも今は悪いけど食べたら全部戻してしまいそうだ。

そのまま自分の部屋に行き、眠りについた。


...なんのために部活に入ってあんなキツイことやってるんだ?...

....俺は、部活に入ってなにがしたかったんだ?...

....こんなにもキツイことをしてなにか意味があるのか...?

...俺は、俺は........


「はっ!!!」
...目が覚めると朝になっていた。
へんな夢を見てしまっていた。

____時刻、午前5時12分...
やばい!!、この十分は致命的だ。

...もう家出る!!
俺は、ラケットバックを置いたまま家をでた。

筋肉痛でもげそうな足をフルに使って、死にものぐるいで、自転車をこいだ。

...なんで、こんなに急いでいるんだ?
次の電車が混んでるからか?
人混みが嫌いだからか?

...違う!!『あの子に会うためだ!!!!』
俺は、やっと気づいた...なぜバドミントン部に入ったか、あんなにキツいトレーニングに耐えているのか...

そう、...あの子に声もかけられない自分を変えたいから_________

頑張れる。