コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 ( No.7 )
- 日時: 2010/10/30 14:42
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: zc76bp3U)
- 参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/
第2話
放課後、私はどこにいくかというと……音楽室。理由は部活があるから。
この学校は、4年生から部活がはじまっている。ちなみに私は軽音楽部に所属。
そして、絵磨も一緒に部活だ。なので、私達は一緒に音楽室へと向かった。
絵磨はギター、私はキーボードを担いで。
「こんにちはー!!」
私達は、元気よく挨拶した。先輩たちも、笑顔で挨拶を返してくれた。
私は、ケースからキーボードをとりだすと、黙々と組み立て始めた。
「香織ちゃん!」
先輩の声だ。私は、顔をバッとあげる。するとそこには、千崎桜先輩がにっこりと立っていた。
桜先輩は、私が一番接しやすい先輩で、黒髪のショートカットで、前髪をピンで留めている。
私は「どうしたんですか?」と尋ねる。すると、桜先輩は、突然私の腕を引っ張った。
「あそこに、三井君いるよ!」
私は即座に反応して、どれどれっといわんばかりに、窓を開けて、優志を探し出した。
グラウンドは、運動部が活動している。そのなかに、優志の所属するサッカー部も勿論いた。
白と黒のボールを追いかける、黒髪の背の高い男子……きっと、あれが優志だ。
「先輩、優志いました」
「でしょ!? しばらくみてなっ」
桜先輩はそういうと、自分の場所へ帰っていった。私は、部活の時間にも関わらず、優志に見惚れてしまった。
「そういえば今日、新しい子がやってくるのよね」
その声で、我に返った私は、ハッと後ろを向いた。
そこには、百屋凛子先輩が、ベースという楽器を片手に、立っていた。
「そうそう! たしか、かおりんが呼んだんだよねー!」
この元気で大きな声は、新垣里子先輩。
私は「呼んだというより、若干無理やりですけどね」と、里子先輩にいった。
ちなみに、軽音楽部の部員は、今は全員で9人。
桜先輩、凛子先輩、里子先輩、二十純也先輩、千崎花先輩、千崎大和先輩、新藤健先輩、絵磨、私。
そして、この部活の中には、3つのバンドがある。
私と絵磨のバンド。
バンドというよりコンビかなあ……。そして、桜先輩、凛子先輩、里子先輩、花先輩のガールズバンド。
純也先輩、大和先輩、健先輩の、ボーイズバンド。
そして……今回、新たな2人が増えるのだ。その2人は……。
そのとき、音楽室のドアがスライドし、2人の影が現れた。私は腐るほど見慣れているので、適当に挨拶をした。
「君たちが、新入部員? ちょっと自己紹介して」
部長の純也先輩が、率先してドアの前までいくと、2人を音楽室の中にいれた。
「えと、七瀬龍夜です、よろしく」
「三井孝文ですっ!! まー……ん、その、よろしく!」
そして、私達部員も順に自己紹介した。私は、というと……。
「香織だよーん、まーここでもよろしく」
えらく雑で、適当な自己紹介だった。まあ当たり前、こいつらもう知ってるもん。
それに、龍夜なんか弟だしさあ……。私の自己紹介を変に思ったのか、2人は口を押さえて笑い始めた。
「あー苗字一緒とおもったら、龍夜君と香織ちゃん、兄弟なのか」
「そうでーすっ」
とりあえず、部活も新しい日々がはじまった。