コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計     ( No.154 )
日時: 2011/01/26 18:34
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼  なんとなく かいてみた∩ω∩←




 第29話 ( 里子目線 )



 「……早く終われよなーったく」


 どもこんにちわー、負け知らずの喧嘩姫なんてあだ名がついちゃってる、新垣里子でーす! 軽音楽部に入ってて、いちおードラム担当してます♪空手とか柔道とかもやってるよー。……と、まぁ自己紹介はおいといて!


 今あたしは後輩の香織の好きな人、三井優志を待っている。ったく……何はなしてんだよ、おっせぇんだよ! ……あ、今解散した。あたしはチャンスだと思い、すぐ様三井優志のもとへ走った。


 「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ!」
 「……はい?」


 近づいてくるあたしを不審に思ったのか、優志はきょとんとした表情を見せた。

 
 「あのさーあたし、新垣ってゆんだけど香織の先輩なんだけど」
 「えっ」
 「……正直さぁ、告白の返事、どうなのよ?」


 あたしは、優志を若干にらみつけた。優志は少しひるみながら、後ずさりする。あたしも、ゆっくりと足を進める。「答えてよ!」あたしは強く言い放った。


 「……なんで、貴方にいわないと、いけない、んですか」
 「なんでも糞もないっ、言えっ」
 「……ほっ、ほっ」
 「ほ?」

 優志ってば完全にイッちゃってる。コイツこんなへタレなの? こんなの好きな香織も変わってるなー。まぁいいや。


 「保留……です」



 そういって、優志は一目散に逃げた。あたしは「待て!」といって追いかける。そんなあたしらは、もちろん注目の的。……やべっ、こいつ足はえー……あっというまに、優志は姿を消した……。
 あたしは、とりあえず皆の所へ戻った。そして、さっきのことを皆に伝えた。皆は「はぁ?」という顔。まぁ当たり前だよね。


 「……とりあえず、かえろ」
 「はい」


 桜が香織にそういうと、皆は門に向かって歩き始めた。あたしは、肩を落とす香織に何か声をかけたかったけど、なんか気の毒なので、別の話を、隣に居た凛子に振った。


 「ねぇねぇ昨日の奴みたぁ?」
 「みたみたぁ、あれウケたよねー!」


 ……そんなはなしをしていると、香織も食いついてきて、なんとか楽しい帰り道になった。あたしが帰宅すると、家の中には誰もいなかった。まぁ、いつものことなんだけどね。あたしは、自分の部屋に行くと、スクバから、携帯を取り出した。

 「あっ、メールきてる……」
 
 「 From.純也

 軽音楽部の合宿しようぜ 」

 「……は?」

 合宿……? いきなり何言ってんだあの熱血野朗。まぁいちおう返信してやろ。

 「 From.里子

 ん〜まず予算は? 足りてんのぉ? 」

 「 From.純也

 それなら心配ないさ————!!!
 別名、フられた七瀬を慰める会 」

 「 From.里子

 なにそれ大○ライオン?(笑)
 はぁ?つーか香織フられてねぇし(−_−) 」

 「 From.純也

 そ———さあ——!!
 あれっ、孝文から『香織フられた』って
 メールあったんだけど?違った??
 まぁいいや、とりあえず合宿な! 詳しいことは
 また明日ーばいびー 」

 「 From.里子

 もうそれうざぃからやめて(笑)
 はっ、孝文みてたの!?
 あ、そ明日ねーばいびー 」


 あたしは、携帯を閉じた。……よしっ、とりあえず香織にメールしてみるか!