コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計     ( No.218 )
日時: 2011/02/02 19:22
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼  ばいざうぇい×まぐなむ 2人の口癖 最高最強だからね←





 第36話




 今日からいきなり、体育祭の練習。まぁいきなりといっても、体育差が9月の中旬にあるし、あんまし時間ないんだけどね。ちなみに走競技とかは、前日に要領を確認するだけで、練習はほとんどダンスがメイン。ちなみに、女子はダンスで男子は組体操ね。


 「あ〜あつい! 疲れた!」


 私はカラカラの喉を癒すべく、休憩時間に水筒まで直行。ううう……喉が癒される、冷たい緑茶最高なんだけど。


 
 「ねぇ〜男子って、組体操の本番のとき、上半身裸になるんでしょ?」
 「きゃあー、もしや沙羅、城沢の……」
 「あったりまえじゃーん」


 どこからともなく、沙羅たちの会話が聞こえてきた。そうだ、男子ってたしか上半身裸になるんだよね……今は、体操服着てるけど。本番には、優志の……——


 「どどんっ!」
 「「ぎゃっ」」


 急に望むが現れ、私と絵磨の声ははもった。絵磨は望を睨みながら「なによ!」と言い放つ。望はなぜか、水筒を2つ持っていて、その1つを私に押し付けた。


 「聴いて驚くなよ、この水筒は……優志と怜緒のだ」
 「はぁ? なんでそんなの持ってんの?」
 「今すぐこの水筒を飲め、間接キスだよー何、今なら本人2人とも、どっかいっててきづかねぇって」

 望は、ニヤニヤした笑顔を浮かべた。絵磨と望の論争は続く。


 「いらないし、戻して来いよ」
 「え〜せっかくお前等の夢かなえてやろうとおもったのにぃ〜」
 「そんな夢もってねぇし、お前こそ大好きな女の子の水筒飲んで来いよ」
 「いやだね〜俺変態じゃないもん」
 「あたしこそ変態じゃねぇし、どんぐり」
 「なんだとー!」



 望と絵磨の取っ組み合いがはじまった。私は「どんぐりー」とかいいながら、とりあえず2人を見守る。いやだって割り込んだら……ねぇ。しかしその取っ組み合いは「休憩終了ー」という、先生の声により、終わった。


 「はぁもうどんぐりうざー」
 「ばーかばーか」


 望はそういいながら、去っていった。



 「…………」




 私は遠くにいる、優志を見つめた。かいている汗が、やけに光ってみえた。青空が似合う君。……鼓動がどくどくとなる、私はなにもかも忘れて、ただひたすら君をみるばかりだった。