コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 ( No.303 )
- 日時: 2011/02/10 21:28
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
- 参照: ▼ さっきまでと言ってること違うじゃない by少女S
第43話
「 From.純也
打ち上げの日程決まった(^-^)
今度の土曜日の10時に、公園集合!!
カラオケいくぞ〜
凛子とかによると、プリクラもとるらしい(笑 」
文化祭が終わり、今日は代休。私は、パソコンのメールを確認すると、返信を打った。
「 From.香織
了解しました!プリ!?
そんなに大人数はいるんでしょうか(´・ω・`;) 」
返信は、1分くらいで来た。純也先輩、携帯だから早い!
「 From.純也
なんか大人数はいるプリ機があるらしいから
それで撮るんだってよ(-_-)俺プリクラとったことねー 」
へぇ……なんか楽しみだなぁ。
私は純也先輩に、返信すると席を立って、冷蔵庫に向かった。実は、文化祭の打ち上げは毎年、9年生を送る会的なのになっている。まぁ大抵の先輩は、引退してからも、受験が終わったりしたら、ちょくちょくくるけどね。
そこで! 私達軽音楽部女子メンは、お世話になった花先輩に何か作って、プレゼントしようということになって、お菓子を作ってます♪ 私は料理が苦手だから、雑誌に載ってた、誰でもできる、切込みを入れた、パイに溶かしたチョコを入れて、パイをデコる……というシンプルなものを作っていた。
「ん〜……早く固まらないかな」
同じく冷蔵庫には、デコる用のチョコペンとかが入っている。各自で作ってきて、みんなのぶんをまとめて、ラッピングする……という形。ちなみに、男子面子は帽子とか腕時計とか、プレゼントするらしい。
「ぬお〜早く固まれ〜〜〜」
私は何度も冷蔵庫を開けては、パイを確認していた。
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そして当日! 私は少しだけいつもよりオシャレをして、紙袋の中にチョコパイをいれて、待ち合わせ場所の公園へ向かった。公園についたら、急いでラッピング。花先輩が来る前に。
全員がそろうと、私達は皆でゲーセンへ向かった。
「おい凛子、本当にこんなに大人数、入るのか?」
「大丈夫だってぇー、大人数入るだけじゃないの! 落書きも豊富だし〜写りもばっちりだし〜携帯送信もめっちゃ速いの!」
「ふ〜ん」
健先輩の問いに、凛子先輩が答えた。
「あっ、これでしょ! 凛子!!」
桜先輩が指差した先には、1つのプリクラ機があった。その後ろには色んなプリ機が並んでいて、賑わってる。私達はとりあえず、中に入った。うわぉ、結構広い……!
「いい? 6回写すんだけど、全員集合のやつと、女子面子と男子面子と、バンドごとで分かれて撮るから、素早く動いてね!」
「そんなに早く動けるかよ」
「だってそっちのがたのしいじゃん、ねぇ〜里子」
「そぉだよ〜お金わ〜まぁウチらが言いだしっぺだから、うちらが払うわ」
凛子先輩が200円ずつ、里子先輩が200円ずつだして、ちゃっちゃと2人で、フレームとかを決めていった。
「じゃあ、花先輩先頭で! ほいとるよぉ〜へいっ」
里子先輩が掛け声をかけると、私は慌ててポーズをとった。げへ、結構楽しいわ〜プリクラ撮るなんて、久しぶりだったから。全部撮り終えると、落書きのコーナーに向かった。幸い、人があんまいなかったから、スペースはとることができた。
「次Cloverの4人ね」
「あ、はい」
花先輩に言われて私たち4人は、のれんをどけて、落書きコーナーの中にはいった。
「おい姉貴、先に書かせろ」
「俺も先かきた〜い」
まず、龍夜と孝文がペンを握った。私と絵磨は横から覗く。
「あんま時間ないからちゃっちゃとよろしく〜……って、私の顔塗り潰すな!」
「うぇい、あ、このうえにスタンプ載せよう」
龍夜と孝文が私の顔をペンで塗りつぶして、おまけに変なスタンプを貼ってきた。
「あー! つかもう時間ない! 貸して!」
私は龍夜からペンをぶんどると、顔の部分を消してとりあえず、色々描いて「ぎたぁーぇま、べーすりょぉや、どらむたかふみ、きーぼかぉり」とかいておいた。そして、絵磨も落書きして、終了。
撮ったプリは、みんなで上手にわけて、私は半分だけもらった。
「うわ、香織目でかっ、何これ別人」
「目小さくて悪かったね、お前色白くなりすぎてきもいわ」
孝文に嫌味を返す、私。
「はいはい喧嘩しないの! 次はカラオケよ、盛り上がりましょうぉおお」
純也先輩が、オカマっぽくいったので、爆笑になった。