コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計     ( No.321 )
日時: 2011/02/12 00:34
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 話飛ぶけど気にしないでね!←





 第44話



 それから年があけて、2010年。2月にはいり、寒さもピークを迎えた。それに、もうすぐバレンタインがある。テレビでは度々、バレンタインのあの曲が流れて、雑誌でも特集が組まれている。


 「はぁ……」



 私は自分の部屋で雑誌を見ながら、ボーッとしていた。今年は友チョコを作ろう。そして毎年のように、先輩にもわたそう。そして……——優志にもわたす!!



 次の日、13日。私は買ってきた材料で、チョコを作り始めた。不器用だから、型にチョコをいれて、固めるだけのシンプルなのね。もちろんデコるよ! すると、龍夜と康義がやってきた。


 「姉貴、誰にわたすんだよ」
 「なっ……絵磨と、先輩たち……」
 「それと、優志君だよね」
 「っ!!」


 康義にそういわれて、私は顔が真っ赤になった。あぁもう、これだから弟ってやなんだよ!! ひやかすなっ……きーっ! 私は2人を無視して、チョコつくりに専念した。



 「優志にわたすんだよなーぶほぶほぶへー」
 「お姉ちゃんってば、こんなふうになってさー」


 龍夜と康義がそういって、チョコをわたす私を演じ始めた。つかそんなくねくねしてないし!



 「ちょっと邪魔、あっちいって」
 「やだねーデブ」
 「うっさいデブじゃないし、サルとブタ」
 

 私はそういって舌打ちすると、龍夜と康義を睨んだ。2人は、私を馬鹿にするような目つきで、私をあざ笑っている。あぁムカつく!! 私は舌打ちを連発しながら、チョコを作った。