コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計     ( No.351 )
日時: 2011/02/13 16:58
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 明日バレンタインだょ〜〜〜ッ





 第48話




 4月8日、今日から新学期。私は、家を飛び出して桜が舞い散る通学路を、走った。別に遅刻したから、とかで急いでるわけじゃあないんだけど、なんとなく走りたくなった。ぽかぽかと暖かい風が、私の体にあたる。そよそよと私の髪を、揺らしてもくれた。


 「はぁっ、はぁっ」


 門をくぐると、私は足をとめた。息が荒い、なんだか苦しい。私は鞄から、水筒を出してお茶を飲んだ。しばらくして、皆がいるところへ歩いた。体育館前には、人だかりができている。


 「絵磨ーっ、おはよーっ」
 「あ、香織! おはよう!!」

 絵磨がこちらに近づいてきた。体育館の中に、8年生と9年生のクラス表が貼り出されるため、皆は今待機中。あぁ……なんか緊張してきた!! どんなクラスなんだろう。


 「入れーっ!」
 「あ、開いたぞぉお!」


 先生が体育館の扉を開けると同時に、たくさんの生徒が体育館の中に入った。私も絵磨と一緒に、走りながら8年生のクラス表のところへいく。私は、一番近かった、5組から探した。


 5組には“三井優志”という名前が。……私の名前は……ない。ってことは、また離れたってこと!? 私は少し落ち込みながら、4組のほうに目を移した。そこには……“七瀬香織”という文字が。


 絵磨の名前は……——




    ない。





 「……香織……」
 「ん?」
 「……私、1組、だって」
 「えっ」



 私は絵磨と一緒に、1組の表をみる。そこにはしっかりと“久保絵磨”という名前が刻まれていた。……嘘!! 私と絵磨は、小1の頃からずーっと同じクラスだった。だから、クラスが離れるのははじめて。


 「休み時間とかには絶対会いに行くからね! 一緒に帰ったりもしようね!!」
 「うんっ、4組に姫吉いるしね」
 「あ……う、うん」



 4組には、姫吉と望がいた。……って望ぅ!? またあいつと一緒かよ。
 ちなみに森野と愛可は3組。美里奈は1組。絵里那ときーちゃんは5組だった。……ははは、なんか皆バラバラっていうかぁ……絵磨と離れたことに、ショックを受けていた。



 「クラスを確認した人は、出席番号順に新クラスで並びなさーい」


 先生にそういわれて、私はとぼとぼと4組の列にむかった。





  あーあ、最悪、このクラス。嫌だな。