コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 ( 半実話 ) ( No.410 )
- 日時: 2011/02/17 17:58
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
- 参照: ▼ てすとおわってからでもぃいや、そう思い始めた今日この頃
第55話
そして、そして!! 山村体験の日。私たち8年生は、朝学校にきたら体育館に集まるように言われていた。体育館には大勢の人たち。私は、その中にまじって、絵磨と一緒に喋っていた。一応、6つくらいの地域に分かれるんだけど、絵磨と私は、その地域も違うんだよねぇ……。
「2日会えないなんて残念だね……」
「うん……でも3日目、ラフティング楽しみじゃない?」
そう、3日目、皆で集まってそのあとにクラスの出席番号順の班で、ラフティング……急流すべりをすることになっている。やったことないから、どんなかんじなのか、今からすごく楽しみだ。
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地域ごとに別れて、バスにのり、そのあと集合場所についてそれぞれの家庭に引き取ってもらう……といった形で、私たちは岡島さんという人の家庭に、お邪魔させていただくことになった。意外と……広い家。
「さぁさぁ、そこに座って。おなかすいたでしょ」
おばさんは、机(冬はコタツになってるっぽい)の上を綺麗に拭いてくれた。ちなみに昼食は、お弁当を持参しているので、それを食べろとのこと。私は、お弁当を開けた。
「香織ちゃんのやつ、おいしそうだねー」
「でしょー? 諒香のもおいしそう!!」
私は、諒香や、前の席にいる有利さん、寺本さんと会話しながら食事をしていた。と……そのとき……諒香が、席をたったかとおもうと、ポケットから何かをだして、早々と立ち去った。
「……有村さんどうしたんだろ、七瀬さん知ってる?」
「あぁ、なんかね……今、あれなんだって。女の子特有の」
「まぢで!?」
有利さんが目を見開いた。女の子特有というのはそう……うん、わかるよね。
「実はうちもなんだけどー」
「まぢで? なんかすごいね、同時に……」
女の子特有のやつかぁ……実は私、まだきてないんだよ……なはは。
「……そういえばさぁ、紗理依って好きな人誰だっけ? 前おしえてくれたよね?」
「三井優志だよ」
「ふぶっ」
寺本さんの口からその名前が出た瞬間、私は食べてるものを噴出しそうになった。
「ちょっと……大丈夫? 七瀬さん」
「う、うん、ごめん」
私はなんとか食べ物を飲み込んで、惨事にはならずにすんだ。有利さんは「でさー」と話を続ける。
「告ったんでしょ? 確か」
「うん」
「どうやって?」
えぇっ……もう告ったんかぃ、吃驚! てか初耳ですよそんなの。
「携帯のメールでだよー」
「おぉーやるねぇ……三井も携帯?」
「いやぁー……パソコンからだったとおもう」
淡々と、会話を続ける2人の目の前には、内心戸惑いを隠せない私がいる。まさか、目の前にいる人と、同じ人を好きだなんて、寺本さんは夢にも思っていないだろう。
まさか……メアドをきいてたとはね。戸川とかゆうやつめ、愛可以外の女子には、メアド聞かせないとかいってたくせに……意味わからん。いっぺん顔みてみたいわ、それでその顔をぶんなぐってやろうか。
「ごめーん、戻ったよー」
諒香が、ズボンを少し気にしながら、戻ってきた。有利さんは「おかえりー」というと、自分もいまあれなんだ、ということを伝えた。……2人の会話。寺本さんは、鞄のほうにいって、携帯みてるし……って携帯! もってきてるんですかぃ。
私はというと、なんだか暇だった。いやぁ、お手伝いしようとおもったら「今別にすることはないよ」っていわれたしねぇ……うちら、来るかなり遅かったから、もう皆今頃、作業とかしてるんだろうなぁ。