コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計 *半実話* ( No.443 )
日時: 2011/02/19 21:22
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ ひやかし覚悟。チョコ渡しました!!






 第58話



 それから、蕎麦打ちとかいろんなことをやらせてもらい、とても濃い3日間が過ぎた。私達は、初日に来た集合場所に行き、バスにのり、みんなのいるところへ向かった。これから、ラフティング。そして……絵磨にもあえる!! 私は、バスの窓からみえる風景を、ボーッと眺めていた。

 
 何十分かバスに揺られ、荷物をもって、集合場所に移動する。ここで、自分達で作った(というか詰めただけ)お弁当を食べることになっているのだ。私は、絵磨を探した。



 「あっ、絵磨ーっ」
 「香織ぃいいいい」


 私達は、ものすごい長い間会ってなかった人同士のように、抱き合った。はたから見れば変な光景だよね……私は「絵磨ひさしぶりぃ! どうだったぁ?」と興奮気味に尋ねる。


 「楽しかったよーっ、なんかねー犬と遊んだ」
 「まぢで!? こっちはねバーベキューしたりー星もみたよー」
 「そうなんだ〜うちも星みたよ〜超綺麗だったよね!」


 私達は、お弁当をひろげながら、3日間あったことを話し合った。そして数分後……。


 「なんか皆どっかいってるね」
 「ほんとだ……皆どこいくんだろ」


 私達は、鞄を持ちながらボーッと突っ立っていた。すると、沙羅に話しかけられた。


 「……あんたらそこで何やってんの」
 「え、何って……」
 「みんなもう、ラフティングの場所移動してるよ。あんたらが一番最後じゃない?」
 「ちょっと沙羅ーっ」
 「ごめん沙理ー」


 沙羅はそういって、沙理たちのもとへ走り去ってしまった。


 え……——


 「やばっ、絵磨! 早く行くよ!」
 「うん!!」


 私達は、全速力で走った。しばらく走ると、見覚えのあるジャージ姿の集団がちらほらとみえはじめた……結構距離あるけどね……私達は、歩いたり、小走りになりながら、みんなの行く方へ向かう。


 「えっと……みんな左いったからこっちだね」
 「うん、はやくいこ!」


 そして左方向に走ると、既に180人もの群れが座って、そのまわりには先生が立っていた。やば……これって、待たせちゃってる系ですか? こういうの苦手……みんなの視線が私達のほうに向く。絵磨は大急ぎで、1組の方へむかった。

 

 「七瀬さん、こっち!」
 「あ、ごめんありがと……」


 有利さんがそういってくれたので、私はその隣に座った。


 「七瀬、久保、お前等もっと早く来ることはできんのか」
 「はい……すいません」
 「すいません」


 私も絵磨も、頭を下げた。ひぇーこんなの知らないって! て、私らが聞いてなかっただけか。
 先生の説明や、ラフティング担当の方々の紹介などを終え、私達はクラスごとに分かれて、ラフティング専用のスーツに着替えることになった。万が一、おぼれても大丈夫なように。


 たしか……同じ班の人がー……男子が、げ、久保田翔。あと、大人しい系で常識人の、大野と金原と、いじられ系の谷田。女子が、西森あみちゃんと、高村綾ちゃんと、寺本さん。で、私。……う〜ん、まぁ久保田以外マシな面子?


 私は、なんとなく諒香の隣に並んで、その隣にはあみちゃん、その友達の米井秋音ちゃん、平原真子ちゃんが喋っていた。

 「れっつごーあ○ぱんまん」
 「…………」


 さっきから3人は、意味不なことを喋っている。何、れっつごーあ○ぱんまんて……。


 「ねぇ、なんでれっつごーあ○ぱんまんなの?」
 「あ、有村さん。あのね、それいけってさ、英語でいうとレッツゴーじゃん? だからだよ」
 「昨日3人でずっとやってたんだよね」


 へぇ……なんか変だけど、面白い。すると、米村さんがこちらをみた。


 「ねぇ、七瀬さんもやって! ほらせーの!」
 「れ、れっつごーあ○ぱんまん……」


 何故か諒香と私を入れて、5人でやらされた。な、なんじゃこりゃ……。



 「西森さーん、七瀬さーん、こっちだよぉ〜」


 寺本さんがそういったので、私達は自分の班のところへむかった。