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Re:     恋時計 *半実話* ( No.469 )
日時: 2011/02/23 19:24
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ でーはーひーはーあげぽよさげぽよ(何





 第61話




 期末も終わり、もうすぐ7月に入ろうとしていた、休日の日。今日はとくになーんもないし、超暇だなー……はぁ、今日は1日寝てよ! 不健康? しらん、そんなもん。私は、布団の中に入った。


 「…………」



 さっきまでずっと寝てたしなぁ……寝れないや、よし! パソコンでもするか。私は、パソコンを起動して、インターネットをたちあげた。そうだ、メールでもみよう。そうおもい、私はポータルサイトから、IDとパスを入力して、メールをチェックした。

 新着メールが1通あります……だって、誰からだろ。



 「 From.凛子

 やほー凛子ですっ!受験生といえども、今日わ塾もなぃし
 なんかテストおわってー暇なんだょね(T-T)
 さとちんわ他の友達と用事ぁるし、さくらんも塾だし…
 …よかったら、遊べない?? 」


 凛子先輩からだった。なんか意外。てか、さとちんとさくらんて……まぁいいや、私は、急いで文字を打った。



 「 From.香織

 まぢですかぁ〜いいですよ!
 うちも今超暇だったんです(汗) 」


 「 From.凛子

 おぉおお〜っ、ぢゃあ、今からうちの家きて〜 」



 私は「了解しました」というメールを送ると、すぐさま席を立って準備を始めた。髪OK、服OK、持ち物OK!! よし、いこう。私はサンダルをはくと、玄関のドアを開けた。今日は、梅雨期間にしてはめずらしく晴れ。まぁもうすぐ、梅雨もあけそうだけどね! 私は色んなことを考えながら、凛子先輩の家に向かった。



 「えっと……ここだな」




 私は、“百屋”とかかれているネームプレートを確認して、インターホンを鳴らした。「は〜い」という声が聞こえると、ドアがあいて、凛子先輩が出てきた。「はいって」といわれたので、私は凛子先輩の家の中にあがる。



 「今家誰もいないから、うちの部屋すぐそこだからいってて」



 凛子先輩はそういって、台所へ消えていった。私は、凛子先輩の家の中にあがる。
 薄い水色のカーテンとベット。透明の丸いテーブル、白いクッション、白い壁。観葉植物や、お花が置いてあって、なんかエコってかんじ? 木製の学習机の隣には、同じ木製の本棚。そのなかには、漫画やファッション雑誌、ベースやバンドなどの、音楽関連の雑誌が並べられている。その隣には、ライトブルーのベース。なんか、水色がすきなんだなぁっておもうよ。



 「おまたせ〜クッキーとリプトンだよ」
 「わぁ、ありがとうございます!」



 私はすぐさま、クッキーに食いついた。凛子先輩が「そういえばさぁ」といいながら、クッキーをつまむ。



 「三井君とやらとはどうよ? 何かあった?」
 「……それがですね、ホワイトデーもらったきり、ぱったり」
 「まぢでぇ?」
 「……はい、でもなんかもう……好きかどうかわかんなくなってきました」


 このところ最近、よくそうおもうんだ。前より優志への関心が薄れてきた。



 「……じゃあ、三井君とすれ違う時とか、意識する?」
 「はい、まぁ」
 「じゃあ、ドキドキする?」
 「はい」
 「それじゃあ、好きなんじゃん」


 凛子先輩は、リプトンを飲み込むと、そういった。しかし、凛子先輩は話を続ける。



 「でもあれだよね、好きになりはじめたの、小4の終わりだっけ? そのときからずーっと優志優志っていってて、部活中もずーっとみてたもんね。もう、三井君の為なら命も惜しくない! 的な」
 「さすがに命は惜しいですけど……でも、たしかにそんなかんじでした! 授業も耳にはいらないくらい!」


 私がそういうと、凛子先輩はベットにぼんっと体重をかけた。


 「なーんかさ、あたしがいうのもなんだけどさ、みーんな、かわっちゃったよねぇー」
 「……どういうことですか?」
 「桜も、里子も、純也君も、健も、花先輩も、大和先輩も香織ちゃんも絵磨ちゃんも……みーんなっ!!」
 「……凛子先輩も、かわりましたよ」


 私は、独り言のようにぼそっと呟いた。



 「そう? ……なんか哀しいよね、時間って、憎い。なんだかこわい。このままじゃあ、みーんな、昔の跡形もなくなっちゃうんじゃないかって、おもう」




 


 凛子先輩の、その言葉が印象に残って、家に帰ってからもその言葉がずっとリピートされていた。みんなかわる、時間が過ぎるって、こんなに残酷なことなの? 今まで当たり前のように、受け止めてたけど……みんな、みんな、変わらなければ良い。



 ずっとそのままで、いればいい。時が止まっちゃえばいい。




 そうねがっても、時計はどんどん針を進めていった。