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Re:     恋時計 *半実話* ( No.528 )
日時: 2011/04/21 16:41
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 2年生もぁと13日



 第70話 (優志目線)




 「 From.寺本


 好きです、付き合って 」



 突然のメール。吃驚した、心臓が飛び出そうになった。寺本とは7年生の頃同じクラスで、7年の終わりごろにメールしはじめた。最初は、何も感じなかった。ただ単に「女子とメールとかはじめて」と想ってた。

 その、寺本から告られた。俺はどうしていいかわからなくて、固まっていた。……すると。


 「 From.寺本


 あーやっぱいいわ(− −)
 幻滅三井、ばいばい 」



 「は?」



 俺はメールの文をみて、自分の目を疑った。立ち上がり、パソコンをゆっさゆっさ振り回した。はぁぁああ、意味わかんねー!! 寺本め! 俺の気持ちをもてあそんだのかよ!! 怒りと……ちょっと悲しみがこみあげてきた。


 「おふぁあああでゅふあああああ!」
 「……うるせぇんだよ、優志!!」


 孝文がいきなり俺の部屋に顔を覗かせ、そういうと乱暴にドアをバタン! としめた。


 「……ちぇっ」


------


 今日から7月。俺は部活から帰ると、早速メールをチェックした。お、新着メールがまたきてる。相手は、鈴野愛可からだ。愛可は、ここのところ最近、よくメールをしてくる。


 「 From.鈴野

 ゃっほぉ〜(♪ω♪)★+:.:○:.:
 今日のさぁ、集会、先生ちょぉ噛んでたょねぇ〜
 ちょぉぅけたんだけどっwww 」


 俺は適当に「そうだな」と返信した。……なんかそのさ、メールってめんどくさくね? 一応メアド作ったけどさ。なんてかいていいか、正直わからん。そういえば、天見にいわれたっけ。


 「寺本がいってたぞー、優志のメール面白くないって。まぁそうだよな」


 俺は“送信済みメール”のところをチェックした。……そこには「うん」「まぁまぁ」「おう」「そうしよう」「へぇ」……一言だけの文がずらりと並べられていた。そのため、俺はあんまり人から、メールがこなくなった。だから、俺は直接喋ることで、人間関係をなんとか保っている。



 「 From.鈴野

 ぁのねぇ〜優志君にぃぃたぃことがぁるのぉ〜ッ
 明日ねぇ〜昼休みさぁ〜屋上きてぇぇ♪ 」



 屋上……!? 俺はその言葉に敏感に反応した。ま、ま、まさ、まさ、まさ、か、さっ……ままままま!

 「ままま、さかさまさかさまさか」
 「逆さまがどうした、クレイジー野朗」
 「俺等宿題してるから黙って」

 辰雅と孝文が俺を睨みながらそういうと、バンッと強引にドアを閉めた。

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 俺はいわれたとおり、昼休みの屋上へ行った。猛スピードで。
 屋上にいくと、すでに愛可がいた。


 「あっ優志君〜あのね」
 「……何」


 俺はそっけない態度をとってみた。ふっひょっほほほほ、でゅふ。


 「……愛可ねぇ〜……付き合ってほしいのぉおお」
 「……っ」

 キタぁぁぁぁぁあぁぁああぁああ! デュフフフ、まさか予感的中とは想わなかったぜ。デュフ、オウフ。俺は妙な声をあげてわらって「いいよ」と頷いた。とたん、愛可は抱きついてきた。

 よくみたら、愛可すげぇかわいい! ぁあああ、俺幸せだ! デュフオウフオウフオウフ……——


 「ねぇ、愛可ねぇ〜想ってることがあるんだ」
 「何?」
 「優志のことすきなひと、排除、しよっか」



 愛可の天使の笑顔はいっぺん、地獄の悪魔の顔に変貌した。