コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.553 )
- 日時: 2011/03/13 12:09
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
- 参照: ▼ 2年生もぁと9日 風邪ひいた…
第73話(優志目線)
「ということで、ネットでドラムを注文したんだ」
「ふ〜ん」
翌日。もうすこしで夏休み、という日に俺は教室で友達の、戸川陽斗と語っていた。
「やぁ鈴野と上手くいってるみたいじゃないか! そういや、怜緒と美里奈ってどんなやつなんだ?」
戸川は違う小学校からの編入組のため、怜緒や美里奈を知らない。無論、森野や望、城沢や、多分香織や久保も知らないだろう。愛可は、俺が紹介したから、知ってる。ちなみに、天見と戸川は同じ小学校。
「よし、色んな奴をいっきに紹介してやるよ!!」
俺は、戸川の腕を引っ張って教室を飛び出した。そして、俺の知ってる限りの人たちを、一気に見て回った。一部「なにこいつら」みたいな視線を向ける奴もいたが、気にしない! デュフ。
「で、どうだった? 感想を述べよ」
「ん〜……美里奈は、髪が黒で……すっげー長くて、あ、眉毛なかった。怜緒は背が低くて色白で、かわいかったな。あれ、男? みたいな」
森野は、眼鏡でボサ髪で背が高いのが印象的だったらしい。望はチビで、どんぐりっぽい。城沢はタレ目で、不良っぽい。などなど……俺は教室で、戸川の感想を聞いた。
「で、あれ! あと……七瀬香織と久保絵磨は?」
「ああ……なんか去年の文化祭でいた気がする。軽音楽部で、ボーカルとキーボードの人だよな? すげぇなぁ、軽音楽部の幼馴染って!!」
「はぁ……?」
なんか戸川に色々勘違いされてるぢぇ。デュフ。
「別にすごくない。愛可なんかより何十倍も何百倍もおとる! むしろ比べるの失礼!!」
「でゅはははは、言いすぎ!」
戸川はそういいながらも、腹をかかえて、俺の背中を叩いた。
「デュフオウフオウフ。俺たちは、あの軽音楽部を超えて見せるのさ……」
「おぉ、頑張れ」
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昼休み。俺はまた、屋上に集合になった。美里奈、怜緒、愛可も加えて。
「バンド名、決定しましたぁーっ!!」
「なになに、教えてよぉ〜」
愛可がかわいい猫なで声をだして、美里奈に尋ねた。
「 名づけて
平安ズ!! 」
「「「はぁ??」」」
俺たち3人の声が重なった。美里奈はにこにこしながら、満足そう。
「なに平安て」
「平安て、平安時代のことー?」
「意味わからんぜ、デュフ」
怜緒、愛可、俺は順にそういって、首をかしげた。
「いやぁ美里奈ね、昨日ずっとネーミング考えながら、テレビみてたの。そしたらね、平安貴族の謎っていう番組やりだしてさぁ! で、なんか妙に親近感あったのよ。これかっこいいって! だから平安〜」
「なるほど〜」
俺は頷いた。平安、確かにかっこいい!! デュフ。
「よし、平安ズ! 打倒軽音楽部を目指して、いっくわよぉ!」
「おーっ!!」
俺たちは円陣を組んだ。
平安ズの叫び声は、校内の生徒みんなに聞こえた、であろう。