コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.561 )
- 日時: 2011/03/14 21:54
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
- 参照: ▼ 2年生もぁと8日
第75話
「では皆さん、ケガのないよう楽しい夏休みを過ごしてください! 2学期にまた会いましょう! さようなら」
「さようならーっ」
先生と生徒が挨拶すると、教室中は「夏休みだー!」という歓声につつまれた。私は鞄を持って教室を出る。これから、音楽室でお弁当を食べて部活だ。私は、はやくみんなと会いたくてちょっと急いだ。……実はあれから、部活にいってないんだよねぇ……。
優志たちにひどいことをいわれて、ショックを受けて……なんとなく、辛かったから部活を休むことにした。けど、自主練習は家でやったし、先輩達にもメールで伝えておいた。
「こんにちはー」
私は音楽室のドアをいきおいよく開ける。そこには、席に座ってお弁当を食べている先輩達の姿があった。先輩達は、久々の私の登場に驚き、目を見開く。そして、桜先輩が「香織ちゃん、大丈夫だったぁ〜?」といいながら、こっちにやってきた。
「はい、なんとか! 家で練習も頑張ったので……今日から部活頑張ります!」
「まぢで心配したんだよ〜……吃驚したわ、本当」
凛子先輩は、安心したような表情をみせてそういった。
「でもさ、酷くね? あいつら。うちがしめにいってあげようか?」
里子先輩が目をつりあげて、腕を組んでそう叫んだ。
「大丈夫です! もう……大丈夫なんで」
「いやぁ〜今日は七瀬復帰ということで! 俺が弾き語りしてやろう!」
「俺もドラムで弾き語り……じゃなく、叩き語りしてやろう!!」
「え」
純也先輩と健先輩が、口に食べ物をいれたまま、そんな話をする。
「食べながら喋んな。つか叩き語りとか謎だし」
「ぷっ……」
里子先輩の突っ込みに、重君が口を押さえながら笑った。
「こんにつあー!!」
音楽室のドアが開き、元気な声が響く。孝文、龍夜、康義、辰雅のおでましだ。
そして後ろから「こんにちは」といって、絵磨もやってきた。
「うわっ、なんかいる!!」
「部外者だ!!」
「部外者じゃねぇわ」
龍夜と孝文がふざけながら、私にそういったので、私は2人を軽く睨んだ。
「みんなめっちゃ練習してたんだよー」
「今日はリハしようよ」
「ん、そうだね! うちも家でかなり練習したし〜〜」
康義と辰雅がランドセルを置きながら、そういった。私はちょっと胸を張って自慢してみる。
全員が揃ったー!! というところで、お弁当を食べることにした。私達は机のうえにお弁当をひろげ、食べ始める。他愛のない会話が繰り広げられ、午後練が始まろう……としているときであった。
音楽室のドアが開いて、変な人がはいってきた。
変な人とはもちろん……——