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Re:     恋時計 *半実話* ( No.586 )
日時: 2011/03/21 16:19
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 2年生もぁと4日



 番外編「眉抜き中」
 ※一人称ではなく、三人称形式でかきます!(ナレーション的な)




 3月下旬。もうすぐ春休み!! という日の休日の午後。香織、龍夜、孝文、康義、辰雅、森野、望、壱、由良、優、愛奈という面子は、絵磨の自宅に集まっていた。


 「しっかしムカつくな〜」


 龍夜が、顔をしかめながら腕をくんでそういった。


 「美里奈たちにどうやったら、仕返しできるだろう……」


 由良が困った顔で、みんなにいう。この12名は、節分の日、「眉抜き」と題したゲームで、美里奈、優志、愛可、怜緒の4人に、眉毛を抜かれてしまった。おかげで次の日から、眉毛をかいたり、前髪で隠したりしなければいけなくなった。


 「今は結構生えてきたけどね〜」


 愛奈は自分の眉毛を指差しながら、アピールした。



 「あ!!」
 「な、なんだよ望! いきなり叫ぶなよ」


 望がいきなり大きい声をだしたので、森野は驚いて変な声をだす。


 「いいこと思いついた!! 眉抜き中だよ」
 「は?」


 ドヤ顔で意味不明なことをいう望に、全員の声が重なった。



 「ほら、あの番組の眉抜き版! ハンターは俺ら。もちろん、逃げるのはあいつら。でも、12対4はさすがに可哀想だから、あいつらにもあと、8人集めてもらうのさ」
 「いいけど……それってただの鬼ごっこじゃない?」


 絵磨がきょとんとした顔で、望に尋ねた。



 「……まぁそうなんだけどさ。眉を抜かれたら、あいつらは牢屋へ移動する。あ、ちなみに美里奈は顔に落書きされるということで!! もちろん、油性のマジックで」


 望はそういって、悪魔な笑みを浮かべた。


 「でも、24人も走り回れるほど広い場所、貸しきれるの?」


 優が望に近づいて、聞く。望は少しひるみながら、俯いた。



 「あっ! いいとこあるじゃん!」
 「え?」


 大声をだす香織に、11人の視線が集中した。




 「学校だよ!」



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 「まぢなんなんだし〜寝ていたいんだけど」
 「あいつら休日に呼び出すこと、ないよなぁ」
 「家で愛可とイチャついてたいぜ、デュフ」
 「いやん優志テレる〜〜」


 美里奈、怜緒、優志、愛可は文句をぶつぶついったりしながら、絵磨の家へ向かっていた。
 呼び出したのは、もちろん絵磨たち。



 「おじゃましま〜〜す」
 「はい、入って入って〜」


 めんどくさそうにそういう4人に、絵磨は手招きした。



 「ぱんぱかぱ〜ん! ぱんぱぱぱんぱかぱ〜ん! おめでとう! 君たち平安は、ハンターから逃げる役に決定しました!! 眉を抜かれたらおわり! ちなみに美里奈は顔に落書き! いやっふぅ〜〜!」


 孝文が得意げにそういって、最後のとこは全員でハモった。平安はぽかんとした顔をしている。



 「意味わかんな〜い。大体うちらが捕まるわけないし!」
 「ふん。あと8人、明日までに集めて、学校に集合!」
 「え〜」


 ちなみに学校は、「勉強に使う」とどうしてもということで、お願いしまくって、貸してもらえた。何気にすごい。明日は部活もないし、み〜〜〜んな休み。




 「わかった! 勝負受けてたつよ、明日までに8人だね?」
 「絶対全員眉抜いてやる!」
 「抜けるもんなら抜いてみな!」