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Re:     恋時計 *半実話* ( No.605 )
日時: 2011/03/22 18:24
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 2年生もぁと3日




 「う〜ん……いねぇなぁ」
 「今5人確保だって。残りは7人だってさ」
 「まぢで!?」


 孝文、龍夜、壱の3人は空き教室に身を潜めて、平安たちがくるのを待っていた。


 「本当です。里田先輩、高見先輩、宮田先輩、森野先輩のお手柄だそうです」
 「へぇ〜すげぇな、その4人」
 「俺も誰かの眉毛抜きたい」


 感心する孝文、上を向いてうわの空の壱。



 「ジョジョジョ」
 「!? きた!!」


 教室に何者かが入ってきたので、3人はすくっと立ち上がった。


 「うわ吃驚した、俺だよ俺」
 「なんだ三上先輩か〜驚かせないでくださいよ〜」
 「ごめんごめん、俺もまだ1人も眉抜けてないんだ」


 望はそういって、3人のところにちかよってきた。



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 「キャ-!」
 「眉無しとかやだぁ」
 「いやぁあああ!」



 グラウンドで追っかけまわされているのは、里香、沙羅、沙理の3人。そして追っているのは……最年少2人組。



 「俺等だって本気だせば、女子なら余裕だ!」
 「フォオオオ」


 康義と辰雅は自慢の体力で、3人を追いかけていた。3人がスキをみせた瞬間、ブチブチッ。



 「いやぁーっ! 小学生に負けたぁああ」
 「しかもこんなちんちくりんにーっ!」
 「最悪ぅう」


 3人は、自分の眉(のあった場所)を押さえながら、2人を批判する。その3人を、辰雅がにらみつけた。


 「……あぁ? ナメんなよ。まつげまで抜くぞ」
 「ぎゃああごめんなさぃいいいい」


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 「あ、さらに3人確保。残り4名だって」
 「なに!?」


 音楽室付近に身を潜める久保田は、携帯をみながら辻井にそういった。



 「俺らは絶対残ろうぜ。眉無しとかきめぇから絶対やだ」
 「それ藤山が聞いたら怒るぞ」


 そういいながらも、2人は余裕の表情を見せた。
 2人は内心、“俺等が捕まるわけない”とでも思っているのだ。

 
 「とくに七瀬! あいつにだけはぜってぇ捕まりたくねぇ」
 「わかる! あと久保も! あいつ俺と苗字似てるし」
 「そんな理由かよーっ」
 「呼んだ?」



 その瞬間、久保田と辻井の背筋が凍った。振り向くと、たしかに久保絵磨の姿がそこにあった。


 「やべにげ——」
 「そうはいかないよ」


 香織がそういって、久保田の眉毛をすごい勢いで抜いた。
 いつも以上に力があるのは、きっと久保田に何か恨みがあるからであろう。


 「あぁあああぉああああ」
 「ぎゃあああ」


 ブチブチブチ! 絵磨も、辻井の眉毛を引っこ抜いた。



 


 残るは……美里奈と愛可、2名。