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Re:     恋時計 *半実話* ( No.606 )
日時: 2011/03/22 15:39
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 2年生もぁと3日



 「どぉしよぉ〜皆いないよぉ〜」


 愛可は、ぶりぶりした声をだしながら、誰もいない廊下を歩いていた。
 美里奈とはさっきまで一緒にいたが、壱たちに見つかって逃げる際に、バラバラになってしまったのだ。
 他の人も……みんなつかまった。残るは自分と、美里奈だけというのだ。


 そうだ!!
 牢屋のある、体育館にいってみよう。


 そうおもい、愛可は、小走りで周りをきょろきょろ見回しながら、体育館へとむかった。



 「あれ、愛可もつかまったの?」
 「え! 違うよ! 美里奈はいないの?」


 牢屋ごしに会話する、沙理と愛可。全員首を横にふった。


 「愛可かわいそうに……牢屋がなければ俺が愛可を抱きしめるのに……オウフ」
 「なにいってんだ優志! 俺が愛可に抱きついて○△×★♪…デュフ」
 「美里奈を探しに来たの?」


 優志と怜緒は無視して、里香が尋ねた。愛可は頷く。


 「まだ捕まってないんじゃない? 探してみ……あ」
 「あっ!」


 沙羅がいいかけて、目を見開いた。すると、牢屋の人全員が目を見開く。愛可は、後ろに振り返った。



 「ここにいたか七三! かぁああくごぉおおお」
 「逃げようたって無駄だ!」
 「フォアアアア」


 孝文、龍夜、壱がいっせいに愛可に襲い掛かった。


 「きゃああああ!」



 残るは1名、美里奈。



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 「くっそぉ〜。ほぼ全員捕まったじゃねぇかあ」
 「うううう……」


 戸川が、牢屋の中でそう叫んだ。天見も歯を食いしばる。



 「大体さ、アイツらは仕返しにきたんだろ? まずその原因をつくったのは、誰なんだよ!」


 辻井が珍しく自分のいいたいことをはっきりといった。優志は、デュフといって口を開いた。



 「……そりゃあ、美里奈、じゃね?」
 「まぢかよ、藤山か。七瀬たちもムカつくけど、藤山も相当……」
 「美里奈は悪くないし! 仕返しでうちらこうなってるんだし!」


 久保田の言葉をさえぎるように、沙理はそういった。



 「とりあえず、美里奈が生き残ることをいのろ?」
 「そうだな」


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 「あぁ〜残りうちだけかぁ」



 校舎の裏側。ここは絶好の死角になっているので、そう簡単にはみつからない。
 美里奈は携帯で、時間を確認した。
 60分経過……残り10分。このままここにいれば、みつからない!
 勝利を確信した。そのとき……——



 「あ!」



 美里奈は手をすべらせ、携帯を地面に落としてしまった。
 いそいで携帯を拾う。どうやら携帯は無事ならしい。
 ホッと胸をなでおろしたもつかの間、どこからかハンターたちが姿を現した。



 「いたぞー!! 藤山美里奈ー!」


 龍夜が叫ぶと、ハンター11人がいっせいに集まってきた。