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Re:     恋時計 *半実話* ( No.621 )
日時: 2011/03/23 19:19
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 2年生もぁと2日





 第80話




 8月上旬!! 只今、軽音楽部女子面子で、お泊り会ちゅー。IN里子先輩の家。里子先輩の家は、父子家庭で里子先輩は、家で1人のことが多いんだよね。今日は、お父さんが帰ってこないみたいだから、2泊3日! させてもらってます。


 「さぁ語りましょか」


 里子先輩は、ビールを片手にそういった。ちなみに凛子先輩もビール。桜先輩、うち、絵磨は炭酸ジュース。


 「飲酒やめないのぉ?」
 「えー……禁煙は成功したけど、こればっかはやめらんないわ」
 「うん、ハマるわ」


 桜先輩が注意するが、里子先輩も凛子先輩もふてくされた顔で答えた。


 「黒染めしたし、ピアスも今学校でしてないし、充分真面目しょ?」
 「真面目しょ? じゃねぇし。バレたら停学、下手すっと高校いけないかもしれないよー」


 桜先輩は普段とはくだけた言い方で、ジュースを飲みながらいう。


 「ほらぁかおりんとえまりん、硬直してんじゃーん! なんか別の話しよぉよぉ」
 「そうそうーデヒョヒョヒョ」


 里子先輩と凛子先輩は、顔を真っ赤にして私達を指差す。……もう酔っちゃってるし!


 「ったく。……ごめんね、香織ちゃん、絵磨ちゃん」
 「いいですよ……」
 「2人がお酒飲んでること秘密ね!」
 「はい」
 「それよりぃ、2人共好きな人できたのぉ? デロ」


 凛子先輩が急に話題を変えてきた。私は首を振るが、絵磨は固まったままだ。



 「あれぇ? もしや絵磨てん、好きな人できたぁ!? ヒョオオオ」
 「あらぁあ青春ねーヒュウウウ」
 「……里子と凛子は黙って。……好きな人、いるの!? 絵磨ちゃん」


 絵磨はしばらくして、首をたてにふった。


 「Wao! 誰?」
 「……2組で違うクラスなんですけど……珠紀壱っていう人なんですけど……」
 「珠紀壱!?」


 私と里子先輩の声が重なった。里子先輩に目配せすると、里子先輩は口を開いた。



 「そいつ、モテるよねー全部フッたみたいだけど。なんかクールでシャイで、天然なんだってさー!!」
 「なんでそんなに知ってんの、里子」
 「後輩情報♪」


 そういって里子先輩はピースサインをしてみせた。



 「頑張ってネ、うちも応援するから」
 「ありがとうございます」