コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計 *半実話* ( No.717 )
日時: 2011/04/08 14:03
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 春休み中更新っていってたのにね、番外編





 それから私は、空手・柔道・ボクシングを習いはじめた。みるみるうちに上達していくきがして、ついには大会で優勝まで果たした。習い始めてから、どんどん自分に自信がついてきたきがするし、怖いものなしっ! ってちょっと、思えるようになってきた。


 もう、負けない。私は、絶対に負けないから!!



 髪の毛を切って、茶髪に染め、カチューシャで髪をあげる。制服のスカートもちょっと短くして、可愛くしてみた。……これが、今のじぶんんに近づいてきた、小3の冬のことだった。


 あれから私はほとんど学校に行っていなかった。だから今日はかなり久しぶり。私は教室のドアを開け、思い切って近くの女子に話しかけてみた。席がどこかわかんないからね、まずそれ聞かないと。



 「ねぇ……私の席ってどこ?」
 「……? あれ、転校生?」
 「や、転校生じゃない……この顔、新垣、里子じゃ、ない?」
 「えっ!? まぢで!?」


 女子があまりにも声が大きいので、皆が一斉にこっちをみた。



 「そうだけど……席、どこ」
 「自分でさがせ——」
 「どこってきいてんの」
 「……あっち」



 女子は若干怯えながら、端っこの席を指差した。私は颯爽とそこまで歩くと、勢いよく席に座った。





 「おい」




 いじめの主犯、クラスのボス的存在の男子がやってきた。男子は後ろにとりまきをつれて、私を睨みつける。そして、私も「なんだよ」といいながら睨み返してやった。



 「お前髪の毛なんか染めて、何様のつもりだっ!!」
 「は!? だったら何。あんたこそ何。こんなちっけぇとこでイバってんじゃねぇよ」
 「んだと!!」


 男子はキレて、私の机を思いっきり蹴ってきた。



 「お、やんのか?」
 「うけてたつところだぁ! どりゃああああ」



 男子は思いっきり襲い掛かってきたが、私は男子を背負い投げしてやった。一発でKO。




 「いってぇえええ〜!!」
 「きゃあああ、ボスがぁああああ」
 「ボス大丈夫かぁあああ」
 「なんだぁあああ」



 教室はあわただしくなった。……はぁ、ばからし。なんかつまんないし、うるさいから、もうかえろ。
 私はどさくさにまぎれて、ランドセルを持って教室をあとにした。