コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計 *半実話* ( No.718 )
日時: 2011/04/08 18:35
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 春休み中更新っていってたのにね、番外編





 完全にクラスから、いや学年から浮いた私。でも誰も、私を虐めてくる人はいなくなった。私は別に友達がほしいわけじゃないし。作ったとしても、未央子みたいにどうせ、裏切られるに決まってる。
 未央子は現在、逃げるかのように転校していって、今は九州あたりに住んでいるというのを聞いた。

 そして私達は4年生に進級。クラスは3組。いつものように、下校時間になって、帰ろうとした。


 「ねぇねぇ部活何はいる?」
 「ん〜……とりあえず、見学で決める」
 「おいはやく、サッカー見学いこうぜ!!」
 「おーっ!」


 教室のあちこちからこんな声が聞こえてきた。そっか……確か今日から、部活見学週間。小中一貫校だから、といっても、普通は中学からはじまるもんなんだけど……何故かこの学校は、4年生から始まっている。



 「部活、か」




 虚しい独り言。
 運動部……つっても、柔道空手ボクシングやってるから、別にいい。となると、楽なのは文化部。たしか、文芸部があったはず。私、結構文章かいたり、するの意外と好きだし……。でもな、うちがはいっても、先輩受け入れてくれなさそう。


 ここはいっそ、帰宅部という道を選ぼうっか。



 そうおもいながら、廊下を歩いていると、どこからか聞き覚えのあるメロディが聞こえてきた。……この曲、私の好きな曲じゃん! 場所は、音楽室からだ。私は思わず走って、壁にはってる貼り紙をみた。



 『あなたもバンド組もうよ! LetsMusic!! By軽音楽部』


 といううたい文句(?)が書かれていて、音符やらギターの絵やらが、カラフルにかかれている。



 「ふぅ〜ん……バンド……軽音楽部か」




 そういうと、突然後ろから肩を叩かれた。私は思わず振り向く。




 「貴方も軽音楽部にはいるの?」
 「え」
 「楽しそうだよね〜バンド!! 私、ベースやるの!」
 「は」
 「俺はギターだ!! もう買ってあるんだぜ」
 「ん」
 「ロックとかメタルとかパンクがすきなんだ」
 「……」



 黒髪ショートの女、三つ編みの女、帽子被った男、茶髪の男が順に話しかけてきた。


 「はぁ? なんなの」
 「とりあえず一緒にいこうぜーっ」
 「いこいこーっ」



 抵抗する間もなく、私は変な奴等に音楽室まで引っ張られた。