コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re:     恋時計 *半実話* ( No.721 )
日時: 2011/04/09 16:16
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 春休み中更新っていってたのにね、番外編




 次の日。
 話しかけるなら、昼休みがチャンスといわれ、私は健と一緒に桜たちのもとへいってみることにした。


 「じゃあ俺が先はいるから」
 「うん」


 4人がいつもたまっているという、屋上のドアをあけ、健は先にいった。ドア越しから声がする。

 「今日はちょっとお前等に会わせたい奴がいるんだ〜」
 「誰だよそれ」
 「まぁ……入れ」


 私はそういわれて、ゆっくりドアを開けた。



 「あっ、昨日の……」
 「…………」



 私は無言で、4人に近づいた。健が目で合図をする。私は頷いた。




 「……あの、昨日は、ごめん、昔仲良かった子と千崎さんが被ってさ……思い出しちゃったんだよ」
 「……そっか、でもきにしないで。私も馴れ馴れしくしてごめんね」
 「……軽音楽部、はいって、ドラム、したいんだけど、いい?」



 私は途切れ途切れに話しながら、4人の顔を見回した。



 「もちろん!」



**




 「だーかーらー! それは凛子の勘違いなんだって!」
 「はぁ!? だって確かに、絶対、そうだってばぁーっ!!」
 「ねっ、3人はどっちだとおもう!?」


 私は、桜に純也に健に話を降った。


 「は? ごめん話聞いてなかった」
 「……凛子が、塾いったときに凛子の好きな奴と、目あったっていうんだって。でも凛子の後ろに、そいつの友達いたらしいからさ、絶対ちがうとおもうんだよねぇー」
 「いいや! 絶対そうだって! 目があったもん!」



 時は流れ、5年後。私達は中学3年生になっていた。今でもこの4人との交流は続いているし、香織・絵磨・孝文・龍夜・康義・辰雅・重という7人もの後輩ができた。


 凛子は只今、他中の塾が一緒の人に片思い中。あ、ちなみに私はとくにいないよ。
 すると純也が突然話を変えた。


 「なぁそれよりきけ、俺M高校の模試、CからB判定になったんだ!」
 「おめでとー万年C判定だとおもってた」
 「ひどっ、桜」
 「ははは」




 私達は、今受験という壁がある。超えなくてはいけない道……それでも、私はこの4人となら、このメンバーなら、必ず超えていける気がする。どんな困難だって、この4人となら、怖いもの無し。




 きれいごとを言うつもりはないけど、友達はやっぱりいいものだとおもう。でも、多ければいいってもんじゃあない。少なくても、本当に信用できる人がいれば、それでいい。






 あの日、あんたたちと出会えて、よかったよ。ありがとう。





 END