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Re:     恋時計 *半実話* ( No.750 )
日時: 2011/04/11 20:08
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 学校めんどくさい!でも孝文と同じ学校なったから、頑張る




 第87話



 (美里奈目線)




 「 Dear.怜緒、戸川


 んじゃ、なるべく早く来てね
 まってるょ 」



 送信ボタンを押す。私は今、帽子を深く被った状態。……なんでかって? そりゃあ……——


 愛可と優志のデートを尾行するから!! 1人じゃなんか寂しいじゃん? っていうかやっぱ、いつめんのデートは気になるじゃん? だから怜緒と戸川も呼んだの! もうすぐ来る頃だとおもうけど……。お、きたきた。



 「美里奈〜!」
 「藤山〜!」



 怜緒と戸川が手を振ってこっちに走ってくる。怜緒は帽子を被って、いつもとは違う系統の服装をしている。戸川は眼鏡をはずして、ワックスで髪をオシャレにしている。


 「2人共変装はばっちりね! いい? 絶対バレないようにね」
 「おっ、ちょ、ちょ、ちょっ!」


 戸川がいきなり私を押し出した。物陰に隠れさせられる。


 「ちょっとなにすんのよ」
 「だってほらおいおい、あそこいるぞ」
 「えっ」



 そこには、仲良く歩く2人の姿があった。……よし!


 「追うよ!」



 私達はバレないように、そしてあやしまれないように、平然を装い、優志と愛可から50mくらい離れて、歩くことにした。2人の間からは、バカップルムードが伝わってきて、そこらへんにいる、高校生に睨まれている。



 
 「俺も彼女ほしいかも」
 「「……は?」」


 突然の戸川の発言に、私と怜緒は声を揃えた。




 「ウヒィーっ! 彼女ほしぃいい、あぁああー! 只今戸川は彼女募集㊥でぇす! 出来るだけかわいい子求む!」
 「ちょ、戸川……」


 戸川の暴走に、怜緒はおろおろしながら困っていた。



 「ん?」
 「うわっ、やべっ!」


 私と怜緒は、戸川を引っ張って、いそいで物陰に隠れた。愛可がこっちに振り返ったぁ〜〜!



 「今、戸川の声しなかった?」
 「他人だろ、空耳だとおもう」
 「ホッ……」



 あまりきにしないで、2人はまた歩いていった。