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Re:     恋時計 *半実話* ( No.780 )
日時: 2011/04/15 22:18
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼  痩せたい!メイクうまくなりたぃ!(どうした





 第93話



 17時52分、そろそろ皆がバテてきたころ、戸川の携帯が鳴った。



 「 Dear.戸川


 ぃまから帰るの(≦)
 んでねぇ〜デパートの屋上ぃくんだ!
 ゅぅしとが初なのっ 」



 デパートはこの周辺にあって、屋上からみえる景色はすごい。とくに夜景はロマンチックで、お金の無い中高生カップルの間で、デートのしめにおすすめのスポットとして、話題になっていた。



 「よっしゃ、じゃあ行くか」



 優志と愛可が出たあと、ワリカンで会計をすませ、店を出た。


**



 優志たちのあとをつけて、私達はそそくさと歩く。だいぶ暗くなってきたから、ちょっと怪しまれるかもだけど……。屋上につき、私達は、優志たちからだいぶ離れた場所に、身を寄せた。

 「にしても、超綺麗だよね、景色」
 「うんっ」



 絵磨にいわれて、私は改めて景色を眺めてみた。色んな光がちかちかしていて、ロマンチック。カップルが、ここにきたくなる理由も、わかる。……私も、ここじゃなくても、こういう場所に、好きな人ときたいな。……一応形式上、きてるんだけども。


 私は、気付かれないように、チラッと孝文をみた。

 「やべぇすげぇうっほ」
 「優志先輩と愛可先輩も、こういうロマンチストなとこあるんだ」
 「なんか、意外だよな」


 孝文、慶一、龍夜はのんきな会話をくりひろげた。



 「なぁ、愛可」
 「なぁに?」
 「あっ、会話をはじめたぞっ」


 康義がそういったので、みんなは物陰に隠れて、耳を澄ます。




 「……綺麗だな、この景色も……愛可も」
 「やぁだぁ、てれるぅ! この景色もいいけど、優志はもっともっと、輝いてていいよ!」
 「俺なんかより、愛可のほうがきれいだよっ」
 「いや〜ん」
 


 なんかトリハダボツボツ。じんましんでそう。平成の時代に、まだこんな会話するカップルがいるなんて。まぢ昭和……じゃなくて、平安か。きいてるこっちが、恥ずかしくなってくる!!


 「なぁ、愛可」
 「なぁによぉ〜」
 「……俺たち、もうすぐ4ヶ月だな。でも、そんなの容易いことだ。なんせ俺たちはずぅ〜〜っと一緒だからな。高校生になっても、大学いっても、社会人なっても、年取っても、死ぬまで……ずっと」
 「優志……」



 な、な、な、なんかすっげぇドラマっぽいこといってる! しかもなんかちょっとじ〜んとくる! でもまだじんましんが出そうなのは、きっとこの2人だからだと……思う。



 「愛可も、優志とずっと一緒にいたいよっ」
 「……愛可……」




 ん? なんかシルエットが向かい合って……近くになってません?





 「あ、キスしそう」





 辰雅がぼそりと呟いた。




 ぎゃああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!