コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.787 )
- 日時: 2011/04/17 00:40
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 痩せたい!メイクうまくなりたぃ!(どうした
第95話
帰りのバスのなか、ただでさえ会社や学校帰りの人たちでごった返している、時間帯。私たち11人は、一番最初の列に並んでいたので、ぎりぎり座ることができた。……なんかめっちゃ占領しちゃった感がして、申し訳ないけれども。
「あっ、美里奈たちここでおりなきゃ〜」
「じゃあな、優志、戸川」
「じゃぁねぇ〜優志ぃ」
美里奈、怜緒、愛可がそういってバスを降りた。優志は、後ろをふりかえって、見えなくなるまでずっと、3人に手を振っていた。……どうせまた明日にでも会えるのに、なにをそんなに惜しんでるの。
そうおもっていると、次の停留所に到着し、絵磨が立ち上がった。
「じゃあね、香織、また明日!」
「うん、ばいばぁい」
話し相手の絵磨が降りてしまい、私は暇になった。空いた隣の席は、知らないおっさんが座ってきた。私は、バスの車窓から、すっかり暗くなった景色を見る。みんなどこへ帰るのだろう、行くのだろう、そんなことを思いながら。
「春椿2丁目〜」
「あ、降りなきゃ」
アナウンスの声で、辰雅がボタンをおし、しばらくしてバスはとまった。私、龍夜、孝文、慶一、優志、康義、辰雅を含めて何人かの人たちが、バスを降りる。ちなみに戸川はもう少し向こうの、停留所で降りることになっている。
「……にしてもさ、優志が七三とあんなにラブラブだとは」
「七三いうな」
帰り道、孝文が呟く。優志はそれに渇を入れた。
「なぁ、どっちから告ったの?」
「……愛可」
「フォ〜〜! やるぅ〜」
龍夜がわりと大声で、優志を冷やかした。
「そのてん、姉ちゃんは彼氏いないもんな〜」
「五月蠅い!」
「あれ、いるっけ?」
急に話が変わって、康義が突っかかってきた。周りの皆は笑う。なっ、優志まで笑ってやがる!
「やめろよ康義、香織に彼氏なんかいるわけねぇだろ」
「あ、たしかに!」
「ギャハハハハハハハハハハ!」
なっ、孝文……酷い! いくらなんでも好きな人にそんなこといわれたら、超傷つくんですけど。私は優志のほうを見た。優志は一番声を大きくして笑ってる。な〜んか、めっちゃ馬鹿にされてるんですけど。
「うっわ〜性格悪。そんなんじゃお前等彼女できないわ〜」
「俺はいるし」
「一生フリーだよ、おまえら〜」
「おまえもなぁ〜!」
私は負け惜しみで言い返す。優志の言葉は無視。
中学になって、付き合い始める人多くなった気がする。どうやって告って、どうやって付き合い始めたのか、そんなことはしらないけど、やっぱりカップルっていいな……とおもう。両想いって、彼氏がいるって、どんなかんじなんだろう。いつか、私も味わうことができるかな? できたら、いいなぁ。