コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.876 )
- 日時: 2011/04/26 21:23
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ THE・オババーズ!〜大阪の女帝〜
*香織目線*
私を助けてくれた子は、久保絵磨ちゃんだった。たしか同じクラスで、三上望君と仲がよかった。それから、不思議と私は、絵磨には本当の自分をみせることができて、度々、優志や望や絵磨と4人で、遊ぶことも多くなった。
「香織ちゃんって、割と明るい子なんだね」
「俺びっくりしたよ、大声で笑ったりして」
公園で遊んでいる時、絵磨と望に驚きながらいわれた。私は、笑顔で「そうだよっ! これが本当の私っ」といってみた。そしたら、絵磨も望も笑ってくれた。隣にいた、優志まで笑っていた。
小2になり、また4人とも同じクラス。この3人以外には、本性はみせてないから、友達はたくさんはできなかったけど、それでも私は満足だった。そのまま、小3に進級。またまた、私達は同じクラスになった。
「まぢでぇ〜! やばいってそれぇ〜」
「本当だって! 信じろよ!」
「愛可ゎ、信用できなぃよぉ〜」
3年1組の教室は、やたらうるさかった。そのなかで、耳にはいったのがこの会話。私は、その声のするほうをみてみた。髪の長くて、おかめみたいな女の子と、やたらブリブリしてる女の子、かわいめで色白の男の子が、楽しそうに話していた。
「何喋ってんだよ」
「あ、望! 俺昨日さ……その……と……が……」
色白の男子が、喋っている声が小さかったので、よく聞こえなかった。私は首をかしげながら、絵磨のところへいこうとおもった、そのときだった。望が、ニヤニヤしながら、近づいてきた。
「何」
「お前昨日優志と手繋いでただろっ」
「は?」
なにがなんだか、わけわかんない。ぽかんとしていると、さっきの3人も、ニヤニヤしながらこちらに近づいてきた。私は、黙りながら、若干睨みながら、3人と望をみた。
「うち美里奈っての〜!」
「うちわぁ、愛可だよぉっ! 本当に三井君と手繋いでたのぉ?」
「そうだよな? あ、俺姫吉怜緒です」
「え……」
3人の顔が、やたら近づいてきた。ちょ……そんな、インパクトのある顔で見られても、困るって。私は、しばらく考えた。……あ、もしかして! 私は、なにかひらめいて、目を見開いた。
「それ、多分手ひいてただけだとおもう。なんかうちが、遅いから、手ひっぱって、連れて行かれた」
「なぁ〜んだ! やっぱ違うじゃぁ〜ん!」
「でも、繋いでたのと間違ってもおかしくないだろ!」
「ま、まぁねえ……」
そういって、愛可と美里奈と怜緒はうちを凝視してきた。昨日、私は掃除中の絵磨を待っていた。一緒に帰るために。そしたら、急に優志が走ってきたのだ。
「お前なにしとんねん、はよかえるぞ」
「……絵磨待ってんの」
「ええから、帰るぞ」
優志は険しい顔をしながら、半ば強引に私の腕をひっぱった。……えええええっ!? 絵磨、おいてけぼりですかいっ!! 私は何度も後ろを見ながら、門をくぐった。
「じゃあさ〜好きだったりするわけ?」
「好きじゃない」
「ほんとぉ〜?」
美里奈がまた顔を近づけてきた。なんか、心臓に悪いんだけど。
「まぁいいやぁ〜」
美里奈はそういうと、怜緒と愛可をつれてどこかへいった。